2003 Fiscal Year Annual Research Report
ハイリスク治療計画への子どもの参加に対する親の考えと関わりの変化とその要因
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15791305
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
野村 佳代 岡山大学, 医学部, 助手 (90335589)
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Keywords | 意思決定 / 子ども / ハイリスク治療計画 / 親の意向 |
Research Abstract |
治療計画の意思決定の場に子どもが参加することについては、子どもの認知発達の問題とともに親の意向が関与しており、特にハイリスク治療計画においてはその影響は大きくなる。このことから、意思決定の場に子どもが参加することについては親の意向について探求する必要性があると考えた。そこで日本やアメリカやイギリスの小児患者の意思決定に関する文献検討を行った。米国では法律によって小児がんの治療計画などの医療者とのカンファレンスへの参加状況やその際の子どもの質問状況などが明らかにされているが、日本やイギリスでは小児がんの場合の子どもの参加に対する提言であることが明らかになった。 そこで造血幹細胞移植の場合についてプロスペクティブに検討するために、これから造血幹細胞移植を受ける予定である小児患者の親を対象に、先行研究を元に情報収集を開始した。現在は情報収集段階にある。更に主治医による説明の最中に親が主治医へ質問した内容についても検討する予定であったが、主治医の説明中に親のほうから質問されることは少ないことが明らかになっている。
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