2003 Fiscal Year Annual Research Report
職場復帰のためのアセスメントツール実用化に関する研究
Project/Area Number |
15791313
|
Research Institution | Gifu College of Nursing |
Principal Investigator |
梅津 美香 岐阜県立看護大学, 看護学部, 講師 (50326112)
|
Keywords | 復職 / アセスメントツール / 労働生活支援 |
Research Abstract |
臨床看護場面で職場復帰に向けた支援を行なっていくためには、本来の生活の場を離れた入院患者に対して、労働に関わる多面的な要素を適切にアセスメントできるツールの開発だけではなく、使用する側である医療機関の看護職に労働生活適応への支援の必要性の認識が重要となってくる。そのため、本研究ではアセスメントツール実用化に向けて研究を進めた。本年度の実績は下記の通りである。 1)臨床看護の場における患者の労働生活への関わりの現状・看護職者の労働生活支援についての認識を明らかにし、看護職者の労働生活支援の必要性についての認識向上のための方略を探ることを目的として、質問紙調査の実施を計画した。 平成16年3月現在、質問紙を作成し、プレテストを実施した。質問紙調査は、平成16年5月頃の実施を予定しており、準備を進めている。質問紙調査の実施計画は下記の通り。 〔対象〕一般病院の看護職者 10病院、2000人程度 〔方法〕質問紙調査、郵送法。 〔調査項目〕回答者背景、復職支援への関わりの内容と程度、復職支援への関心・必要性の認識、復職支援の経験事例等 2)「職場復帰のためのアセスメントツール」を用いて、職業を持つ患者の入院および外来看護記録より、事例的にアセスメントツールの実用性について検討した(8例)。 その結果、現状の臨床看護場面での労働生活に関する情報収集上の不足項目について明らかとなった。情報収集の方法についての検討は、1)の結果と合わせて検討する予定である。 3)職業リハビリテーションの現状を把握するために、吉備高原職業リハビリテーションセンターおよび医療リハビリテーションセンターの視察を行なった。
|