2004 Fiscal Year Annual Research Report
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15791339
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
森田 久美子 東京医科歯科大学, 大学院・保健衛生学研究科, 助手 (40334445)
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Keywords | 在宅ケア / 介護保険 / ケアプラン / 評価 / ケアマネージャー / 介護予防 / 居宅介護支援事業所 / 質向上 |
Research Abstract |
1.研究目的 平成12年にスタートした介護保険も5年を経過しようとしており、介護保険制度の改革案として予防重視型システムへの転換やサービスの質の向上などがあがっている。そこで今年度は、ケアプラン作成における利用者の意見とアセスメント内容の優先度、介護予防内容、ケアプランの評価方法を明らかにし、質の高いケアマネジメントを検討することを研究目的とした。 2.研究方法 1)調査対象:東京都23区内の居宅介護支援事業所から1,000ヶ所を無作為に抽出し、そこに所属するケアマネジャーを調査対象とした。1,000ヶ所のうち、8ヶ所は住所不明、281ヶ所から回答が得られた。そのうち、有効回答の得られた279名のケアマネジャーを分析対象とした。2)調査方法:郵送法による質問紙調査。 3.研究結果 1)対象者の概要:調査対象者は男性69名、女性208名、不明2名、平均年齢は45.2±9.8歳であった。職種は介護福祉士が90名(34.2%)で最も多く、続いて看護師73名(27.8%)、社会福祉士29名(11.0%)であった。ケアマネジャーとしての経験年数は平均36.9ヶ月、平均受け持ち利用者数は45.2人であった。2)ケアプラン作成時に重視することとして、「利用者家族の意見を重視」が69.7%、「アセスメント内容を重視」が9.4%であった。3)ケアプランの内容については、要介護度が軽い群では介護予防プラン中心が約半数であるが、要介護度が重い群では、顕在化している問題・症状への対応のプランが75%以上であった。4)介護予防では、「転倒予防」「閉じこもり予防」の実施率が70%を超えているが、「口腔ケア」「栄養指導」「フットケア」の実施率は10〜20%程度であった。5)ケアプラン評価で、「毎回助言をもらっている」のは19.6%、「困難事例のみ助言をもらっている」のは59.8%であった。
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