2003 Fiscal Year Annual Research Report
褥瘡を有する患者に対する訪問看護の標準化に関する研究
Project/Area Number |
15791340
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Research Institution | Kobe City College of Nursing |
Principal Investigator |
叶谷 由佳 神戸市看護大学, 助教授 (80313253)
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Keywords | 訪問看護 / 褥瘡 / 標準化 / 質保証 / クリニカルパス / 行動指針 / システム |
Research Abstract |
協力施設に対し、在宅で療養している患者の褥瘡ケアの標準化を目指したシステムとしてクリニカルパスを作成し、そのシステム導入群と非導入群でのケア効果の測定を目的としたが、介入後、対象となる事例が得られないという結果となった。そこで、その原因について対象施設の管理者が参加する会議で意見聴取したり、他施設の協力が得られないか等の情報収集を行った。それらの検討の結果、1つは、クリニカルパスを訪問看護職の行動指針と位置づけ、それにマニュアルを付加した形としたが、煩雑な業務のなかで、確認する書類が増加したという負担になった可能性があること、2点目は、病院の診療報酬改定によって病院で褥瘡対策を行うことが義務化となったので、それに伴い以前より退院後に在宅療養する患者の褥瘡保有率が低下したこと、クリニカルパスの研究参加によって、訪問看護職の褥瘡ケアへの関心が高まり、以前より褥瘡を予防している可能性があること等が考えられた。そこで、1点目に対しては、システムのIT化を目指して専門家の協力を得て検討しており、2、3点目については、褥瘡ケアのクリニカルパスのみでは現場のニードにあっていないことが予想されたため、褥瘡を予防するケアのクリニカルパスの作成を検討することにした。新たに、研究協力いただける施設を開拓し、その施設と共同でクリニカルパスの開発を行い、褥瘡ケアのみではなく、褥瘡予防のクリニカルパスを作成して、褥瘡の治癒状況のほかに褥瘡の発生率で効果を測定するよう方向修正し、現在、準備中である。
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