2003 Fiscal Year Annual Research Report
住民のヘルスプロモーション活動強化のためのモデル開発-保健師による支援モデル提言-
Project/Area Number |
15791342
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
中山 貴美子 神戸大学, 医学部, 助手 (70324944)
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Keywords | ヘルスプロモーション / 保健師 / 実践モデル / 住民主体 / エンパワーメント |
Research Abstract |
本研究の目的は、住民のヘルスプロモーション活動強化のために、保健師による支援モデルを開発することである。今年度は、モデル試案を作成する前段階として、住民によるヘルスプロモーションのゴールである個人、集団、地域の状態像の明確化を行った。さらに、モデル開発準備として、先進地カナダの視察と情報収集を行った。 研究方法:1)文献検討による状態像の抽出2)フォーカスグループ・ディスカッション:参加者は、ヘルスプロモーション学識経験者3名とヘルスプロモーションを実践している熟練保健師1名であった。データは、状態像の意味を読み取れる単位に分割し、意味内容を読み取り、カテゴリー化した。3)先進地視察・情報収集:カナダの2大学で行った。 ディスカッションの結果、以下の状態像が明らかになった。個人では、「自分と他人を大切」「助け合い意識」「健康の学びあい」等が抽出された。集団では、「パートナーシップや平等性」「自立した活動」「集団による地域の健康づくり」「集団と行政のパートナーシップ」「集団と専門家のパートナーシップ」「集団と他の集団との相互作用」が抽出された。地域では、「住民の交流」「多様な小集団の存在と活動」「住民と行政の開放的な関係性」「住民による相互扶助」等が抽出された。3)カナダでの情報収集:「Canadian Community Health Nursing STANDARDS OF PRACTICE」等の資料を入手した。 ヘルスプロモーションが達成された状態像として、個人では、他人との関係性を大切にでき、健康を学びあう特徴が示され、集団では、自立して地域の健康づくりをしている特徴が明らかになった。さらに、人と他人、集団と行政、集団同士等のパートナーシップが重要であることが示唆された。来年度は、本結果の分析・発表(学会発表3演題申込済)と調査を行い・保健師実践モデルを開発する予定である。
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