2003 Fiscal Year Annual Research Report
痴呆対応型グループホームのケアサービスの質に関する評価項目の抽出とその妥当性の検討
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15791362
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Research Institution | Gumma Paz Gakuen College |
Principal Investigator |
小林 和成 群馬パース学園短期大学, 地域看護学専攻科, 助手 (70341815)
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Keywords | 痴呆対応型グループホーム / ケアサービス / 質評価 |
Research Abstract |
目的:痴呆対応型グループホームで行われている介護ケアサービスの評価項目の抽出。 対象:県のグループホーム評価委員長から質の高いケアを実施している施設として推薦を受けた9施設の介護従事者計9名。 方法:半構成面接票による訪問面接調査。 結果:(1)〜(15)の領域に分類した。(1)安心・安寧は、状況に応じた言葉掛け・言葉遣い、熟睡できる環境整備、(2)人間としての尊厳は、尊敬の念をもった対応、個別性を考慮した対応、(3)コミュニケーションの促進は、わかりやすい言葉遣い、話しやすい雰囲気づくり、(4)生活習慣の確立は、刺激のある生活づくり、生活リズムの保持、(5)社会参加の促進は、閉じこもり予防、社会参加の機会づくり、(6)残存機能の維持・向上は、最小限度の介助、生活リハビリの実施、(7)意思決定の促進は、意思を表出しやすい環境づくり、意見の尊重、(8)役割意識の向上は、活躍できる場の提供、個性が活かせる関わり、(9)健康への配慮は、状態に応じた食事形態の工夫、定期受診・バイタルチェックの実施、(10)自立の促進は、自立度を考慮した下着類の選択、排泄パターンによる介助方法、(11)清潔の保持は、身体各部の毎日のケア、感染予防、(12)危険防止・安全への配慮は、生活環境整備と教育、定期的な様子観察、(13)交流の促進は、地域への普及啓発、来所しやすい環境づくり、(14)連携の促進は、主治医と情報交換の実施、家族への定期的な連絡、(15)ケアマネジメントは、個別性を考慮したケアプランの作成、スタッフ間での情報の共有などの項目が抽出された。
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