2004 Fiscal Year Annual Research Report
ベトナム社会主義共和国ハテイ省ドンラム村の保存計画策定についての調査研究
Project/Area Number |
15800008
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Research Institution | Showa Women's University |
Principal Investigator |
友田 博通 昭和女子大学, 国際文化研究所, 教授 (00155582)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 真一 東京芸術大学, 大学院・美術研究科文化財保存学専攻保存修復建造物研究室, 教授 (70359446)
山田 幸正 東京都立大学, 工学部, 助教授 (10191347)
マーク チャン 昭和女子大学, 国際文化研究所, 講師 (60327955)
古田 元夫 東京大学, 教養学部, 教授 (50114632)
菊池 誠一 昭和女子大学, 生活機構研究科, 助教授 (40327953)
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Keywords | ベトナム / 歴史的集落 / 保存計画 / 文化財修復 / 国際協力 |
Research Abstract |
日本文化庁がベトナム文化情報省と締結した国際協力協定に基づき、ハノイ市郊外ハテイ省ソンテイ市ドンラム村の農村集落保存に協力、ベトナムで最初の農村集落保存の調査・研究・計画・予算請求・集落保存実施という、広範に渡る国家プロジェクトが一連となって展開されつつある。 16年度は昨年に引き続き、地図作成(ハノイ国家大学地理学科)・民家共用物件調査(ベトナム建設省建築研究所)・生活財・無形文化財調査(ハノイ国家大学歴史学科)他を日越共同で実施した。9月末時点での調査結果をもとに、調査報告書と日本側の保存計画書案をまとめ、12月にハノイでシンポジウム、ドンラム村でウォーキングワークショップを開催、ベトナム側が作成するためのたたき台を提示した。そのため計画案は項目までを残しそれ以下の内容は削除し、ベトナム側で考えてもらう形とした。 これを受け、地元ソンテイ市を中心にハテイ省やドンラム村の文化財・観光・農政他の担当者が参加、保存計画作成のための作業WGが結成された。日本側も要請に応え2回に渡りWGの会合に参加、作業すべき内容の説明等を行った。3月、生活財・無形文化財を担当するハノイ国家大学のシンポジウムで、WG地元代表のソンテイ市共産党副書記長より中間発表があり、作業は順調に進行している。 17年度は、5月に保存計画書を完成させ、7月に農村集落で最初の文化財国指定、予算請求、18年度からベトナム国家予算による農村集落保存がスタートする予定である。また、生活財・無形文化財調査は文献に加え考古学発掘等による歴史調査と衣食を含めた生活財調査等も実施、ドンラム村を伝統的農村集落として保存するための広範な研究に目途をつけたい。
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Research Products
(2 results)