2015 Fiscal Year Annual Research Report
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15F15029
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
川幡 穂高 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (20356851)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HOSSAIN H.M.Zakir 東京大学, 大気海洋研究所, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2015-10-09 – 2018-03-31
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Keywords | バングラデシュ / ヒマラヤ / 風化 / 河川 / 堆積物 / 土壌 / 無機分析 / 有機分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
2011~2013年にかけて(3年間)にわたり,日本チームとHOSSAIN H.M. Zakir氏は共同で,バングラデシュ国の河川域より土壌を採取した.また,川幡穂高の研究室は,東南アジアに存在するミャンマー国およびタイ国を流れるエーヤワディー川やメコン川においても土壌を採取した.HOSSAIN H.M. Zakir氏は,世界の大河川であるガンジス河,ブラマプトラ河,エーヤワディー川,メコン川の土壌について,ICP-AES, ICP-MSによる無機地球化学,XRDを用いた鉱物分析,CN分析装置を用いた有機炭素,全窒素の分析を日本で行なった.さらに,バングラデシュ国の河口域に影響がある大陸棚から採取した堆積物について,同様の分析を行なった.これらを用いて1)ヒマラヤにおける風化に伴う河川水,河川堆積物の関係,2)バングラデシュにおけるデルタの砕屑物と河川水との関係を解析しつつあり,現在のところ河川により風化度にかなりの差があることを明らかにして,現在論文を作成仲である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ガンジス河,ブラマプトラ河,エーヤワディー川,メコン川の土壌について,ICP-AES, ICP-MSによる無機地球化学,XRDを用いた鉱物分析,CN分析装置を用いた有機炭素,全窒素の分析を,本プログラムで日本に到着後の行なった.これらのデータを風化と後背地の観点より解析中で,現時点で論文執筆は80%終了しており,投稿用に改訂している最中である.今後,海外の共同研究者のコメントをもらい,英文添削を依頼のち,国際誌に論文を投稿する予定である.以上の状況より,順調に進展していると言える.
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Strategy for Future Research Activity |
2013年,ベンガル湾にて,私達は学術研究船「白鳳丸」の研究航海を実施した.そして,海水と堆積物を採取した.ICP-AES, ICP-MSによる無機地球化学,鉱物分析と有機地球化学を行い,デルタ堆積物の無機・有機生物の関係,この堆積物とベンガル湾およびアンダマン海の堆積物との関係を明らかにする.特に,バングラデシュの東部の地質はミャンマーと国境を接していることもあり,類似している.そこで,バングラデシュとベンガル湾から得られた結果が,ミャンマーとアンダマン海から得られた結果と整合的であるかも含めて解析を行う.
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] Spatial and seasonal variation in surface water pCO2 in the Ganges, Brahmaputra, and Meghna Rivers on the Indian subcontinent2015
Author(s)
Manaka, T., Ushie, H., Araoka, D., Inamura, A., Suzuki, A., Hossain, H. M. Zakir. and Kawahata, H.
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Journal Title
Aquatic Geochemistry
Volume: 21
Pages: 437-458
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research / Acknowledgement Compliant