2016 Fiscal Year Annual Research Report
遠隔操作型アンドロイドを用いた身体感覚転移に基づく適応的インタフェースの開発
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15F15046
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
開 一夫 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (30323455)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ALIMARDANI MARYAM 東京大学, 大学院総合文化研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2017-03-31
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Keywords | EEG / セラビ-ロボット / インタラクション |
Outline of Annual Research Achievements |
ロボット工学と神経科学および臨床心理学の3つの分野を跨ぐチャレンジングな研究を実施した。研究分担者のマリヤムさんは、ロボットと神経科学両方のバックグラウンドを持っており、彼女の特殊な研究背景と能力を活かして、脳波計(EEG)を用いたセラビ-ロボットの開発に着手した。 この研究の最終目標は、心的な課題を抱える人間の「こころ」を、ロボットとの相互作用によって、癒すという壮大なものである。日本国内ではアンドロイドや人型ロボットの開発が他国と比較して進んではいるものの、応用に関してはエンターテイメント的な部分での活用に留まっているのが現状である。介護や教育への活用を目論んだ研究もあるが、研究段階から次の段階には進んでいない。こうした背景にあって、具体的応用を阻んでいるのは、ロボットの外見ではなく、ロボットの(人間との)コミュニケーション能力の貧弱さであると我々は考える。セラピーロボットの開発には、これまでに無い斬新な手法で、ロボットと人間とのコミュニケーションを円滑にする必要がある。 そこで、我々は、セラピー技法の1つとして用いられている「催眠」に着目した。催眠は、臨床場面では頻繁に活用されている手法である。 これまで、成人(約100名)を対象とした脳活動計測実験を行った。人間の施術者が被験者と対峙している場面における脳活動状態を計測・分析することで、被暗示性と相関する脳活動が発見された。この研究は、現在も引き続き進行中であり、脳活動をリアルタイムに活用して、ロボットにフィードバックすることで、セラピーロボットに向けた研究を行っている。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)