2015 Fiscal Year Annual Research Report
仮想空間のチームスポーツを介したコミュニケーションスキルの知的学習支援
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15F15049
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
河原 達也 京都大学, 情報学研究科, 教授 (00234104)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LALA DIVESH 京都大学, 情報学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2017-03-31
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Keywords | インタラクション / エージェント |
Outline of Annual Research Achievements |
大型の全周囲型のディスプレイによる仮想空間においてチームスポーツのゲームを行う環境を構築し、そこでエージェントと円滑なコミュニケーションを行うためのシステムを研究開発している。これまでバスケットボールを主に想定し、ジェスチャーや動作のパターンの分析と認識を扱ってきたが、本年度は音声コミュニケーションを導入し、Wizard of Oz方式に基づいて被験者との対話データの収集と分析を行った。その結果、ゲームで必要なパスなどの指示を行う場合と、成功時の喜びや失敗時の励ましなどの感情表現を行う場合に分類でき、その時間的・韻律的なパターンも明らかにすることができた。また、収集した対話データに基づいて音声認識も実装した。これらの研究成果は、国際会議で発表を行うとともに、論文誌でも発表を行っている。 さらに、人間どうしのコミュニケーションにおいて視線配布が重要な役割を果たしていることに着目し、センサーを用いて視線を頑健に検出し、それに基づいていつ誰にむかって発話しているのか推定する方法の研究も行った。この研究成果は、上記のような仮想エージェントだけでなく、複数の人間とインタラクションを行う人間型ロボットにおいても実装を進めている。 このように本研究は、エージェントやロボットとの自然なインタラクションを実現する上で、音声言語コミュニケーションと非言語コミュニケーションを融合するための基盤を与えるものである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国際会議や論文誌への投稿・発表を着実に進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
人間型ロボットとのインタラクションにおいても研究を展開していく予定である。
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Research Products
(3 results)