2016 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15F15099
|
Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
江口 正浩 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 動物衛生研究部門 細菌・寄生虫研究領域, 上級研究員 (00312215)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ELSHEIMER MATULOVA MARTA 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 動物衛生研究部門 細菌・寄生虫研究領域, 外国人特別研究員
|
Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2017-03-31
|
Keywords | サルモネラ / ワクチン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、家畜を対象としたサルモネラに対する高機能および省力型ワクチンの開発を目的とし、「サルモネラ感染防御に関与する抗原の同定」を実施した。 これまでに、サルモネラに対する有効な成分ワクチンの開発はなされていない。その背景の一つとして、有効な防御抗原が同定されていないことがあげられる。そこで、本研究において、サルモネラ経口感染に関与する抗原の同定を実施した。BALB/cマウスにSalmonella enterica serovar Typhimurium(O4群)の死菌(O抗原、B細胞を惹起させる抗原)およびサルモネラ分泌タンパク質(N-minimal medium (pH5.0))を皮下に免疫し、その後、強毒株(野生株)を経口感染させ、感染防御能を検討した。サルモネラ経口感染防御には、O抗原およびサルモネラ分泌タンパク質の両者が必須であることが示唆された。次に、同定した抗原により惹起される免疫担当細胞の解析を実施した。我々が明らかにした、サルモネラ分泌タンパク質はCD8 T細胞を惹起させることを明らかにした。以上の結果から、サルモネラ感染防御にはB細胞およびCD8T細胞が感染防御に関与していることが示唆された。また、他の血清型に対する感染防御方法を確立した。他の血清型への応用には、免疫に使用する死菌が感染に使用する菌株と同種の血清型であれば、感染防御することを明らかにした。本研究で、得られた知見は「家畜を用いた臨床試験」など実用化へ向けた最終工程に進むことができる。
|
Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
-
[Journal Article] Determination of O:4 antigen-antibody affinity level in O:5 antigen positive and negative variants of Salmonella enterica serovar Typhimurium.2017
Author(s)
Nakai Y, Ito A, Ogawa Y, Aribam SD, Elsheimer-Matulova M, Shiraiwa K, Kisaka SMB, Hikono H, Nishikawa S, Akiba M, Kawahara K, Shimoji Y, Eguchi M.
-
Journal Title
FEMS Microbiol Lett
Volume: 367(7)
Pages: nx062
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
-
-