2016 Fiscal Year Annual Research Report
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15F15360
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
荒木 稚子 埼玉大学, 理工学研究科, 准教授 (40359691)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
Nurul Islam Md 埼玉大学, 理工学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2015-11-09 – 2018-03-31
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Keywords | 機械的特性 / 強弾性 / SOFC / 多孔質材料 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度の文献調査および予備試験により,今年度は,固体酸化物形燃料電池の空気極材料などに使用されるランタン系ペロブスカイト型酸化物の機械的特性に関する研究を行うこととなった.まず,主に緻密質なランタン系ペロブスカイト型酸化物(La0.6Sr0.4Co0.2Fe0.8O3-d, LaCoO3, LaAlO3, LaGaO3など)の作製を行い,X線回折による結晶構造同定,走査型電子顕微鏡観察による結晶粒構造観察,LCR・ケミカルインピーダンスメータによる伝導率の温度依存性の測定,熱機械分析による線膨張係数の温度依存性の測定,材料試験機を用いた一軸圧縮試験による機械的挙動の温度依存性の測定などを行った.また,上記の緻密質材料の研究に加え,多孔質材料の研究に取り組んだ.様々な多孔構造を有する材料を作製するために,様々な多孔形成材料(カーボン,グラファイト,ポリビニルアルコール, アクリル樹脂, コーンスターチなど)の使用を検討した.作製した多孔質材料について,構造解析を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
緻密質材料については,作製・評価がほぼ終わり,多孔質材料についても様々な材料の作製を行うことができたため.
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Strategy for Future Research Activity |
作製した緻密質・多孔質材料について,機械的特性をはじめとした各種試験を行い,特性評価を行う.また,得られた成果を学会・論文で発表する.
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