2017 Fiscal Year Annual Research Report
マルチオミックス解析による遺伝子発現制御領域内のがん化を導く変異の予測
Project/Area Number |
15F15385
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
角田 達彦 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (10273468)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LOPEZ ALVAREZ YOSVANY 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2015-11-09 – 2018-03-31
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Keywords | ドライバー変異 / 転写因子結合部位 / サクシニル化部位予測 / 翻訳後修飾マーク / がん発症 |
Outline of Annual Research Achievements |
がんのドライバー変異に関し、タンパク質アミノ酸変化を起こす変異と共に、調節領域上の変異を研究する必要がある。本研究では、まず、人の様々ながんで、2,000を超える因子のモチーフマトリックスを検索し、ヒトゲノム全体の上で、各転写因子の結合のしやすさを計算することで、転写因子結合部位の変異に伴う機能アノテーションのリストを作製した。続き、COSMICリポジトリを検索し、プロモーター領域上にある、アノテーション付き体細胞突然変異を網羅的に取得した。そして、上記の結合部位に体細胞突然変異を当てることによって、がん種ごとに、変異の蓄積の多い転写因子結合部位を調べた。その結果、プロモーター領域内の体細胞突然変異とゲノムとの相互作用が、そしてがんごとに高度に突然変異した因子が認められた。さらに、がんの発症に関与する翻訳後修飾マーク「サクシニル化」を調べた。このために、サクシニル化リジンを含むというアノテーション付きのタンパク質のリストを検索し、各タンパク質について、アミノ酸の構造的および進化的特徴を計算した。その特性の計算には、アクセス可能な表面積、ねじれ角、二次構造、および位置特有のスコアリング行列を考慮した。各リシン残基は、その15個の下流のアミノ酸および15個の上流のアミノ酸を考慮したベクターとして表現される。このようにして、サクシニル化および非サクシニル化リジンの大きなデータセットを得て、サクシニル化部位を正確に予測することができる新しい計算法を実装し、論文化することができた。これらから得られた一連の結果を、Analytical Biochemistry、Journal of Theoretical Biology、BMC Genomicsなどの科学論文誌に掲載することができた。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)