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2016 Fiscal Year Annual Research Report

イネの低リン酸欠乏耐性変異株を利用した低栄養耐性機構の分子機構の解析

Research Project

Project/Area Number 15F15392
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

藤原 徹  東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80242163)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) HOSSAIN MOHAMMAD  東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 外国人特別研究員
Project Period (FY) 2015-11-09 – 2018-03-31
Keywordsイネ / 栄養欠乏耐性 / リン酸 / 野生イネ
Outline of Annual Research Achievements

本年度はイネの制御環境下での栽培を引き続き行った。平成27年度にリン酸欠乏での差異を見出した野生イネの染色体の一部を持つ系統について、生育差の再現実験を行った。栽培した系統により、また時期により生育差の程度が違っていたが、野生イネ染色体断片を持つ系統がより良い生育を示す傾向は再現された。生育差の再現された系統について野生型との交配で得られたF2世代の分離を観察した。原因遺伝子が一箇所で劣性もしくは優性であれば、おおよそ1:3の分離を示すはずである。実際の幼植物の生育を測定したところ、分離世代では野生型のばらつきよりも大きなばらつきが観察されたものの、野生型と野生イネの染色体の一部を持つ系統の示す表現型の二つに分類することは困難であり、連続的な分離を示した。栽培や測定時期や方法などの検討を進め、欠乏条件を検討したり、根の形態なども検討する中で、幼植物の地上部の生育を測定することにより、分離をより明確に見ることができるようになった。この条件で栽培したF2植物のうち、野生イネの染色体の一部を持つ系統の示す表現型に似た表現型を示す個体を選びDNA抽出を進めた。また、選ばれた系統についての水田での栽培試験を行い、収量調査を行なった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

F2での分離が予想よりも明確には観察されず、より明確な観察のための条件検討を進めたため、当初の予定よりも進捗は遅れている。

Strategy for Future Research Activity

今後の研究については、すでに遺伝子同定に重要なDNA抽出を進めることができており、当初の予定通り原因遺伝子の推定に進めることができると考えており、当初の計画に沿って研究を進めていく。

URL: 

Published: 2018-01-16  

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