2015 Fiscal Year Annual Research Report
RGB-Dカメラを用いた密な3D計測:動的シーン,クラウドソーシング等への適用
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15F15723
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
谷口 倫一郎 九州大学, システム情報科学研究科(研究院, 教授 (20136550)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
THOMAS DIEGO 九州大学, システム情報科学研究科(研究院, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2017-03-31
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Keywords | コンピュータビジョン / 3次元形状復元 / 身体の形状復元 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の目的は,移動するRGB-Dカメラを使って大規模シーン(静的あるいは非静的)の3次元復元を実現することである.RGB-Dカメラを使っている静的3Dシーンを復元することは、広く研究されているが,動いている人間のような非静的3Dシーンの復元は,チャレンジングな研究テーマである.そこで,本研究では、まず,非静的3Dシーンを復元するための、柔軟かつ記憶効率の高い3次元表現についての研究を進めた。具体的には人間の3次元形状を正確かつ効率的に復元する手法の開発に取り組んだ. 人間の3次元形状は複雑でしかも変化するので,非静的な3次元大規模シーンの復元の最初のステップとしては妥当な対象である.ここでは,演算性能がそれほど高くないモバイル機器で動作することを目標として,人間の頭部の正確な3次元形状を表現するため,Bumpイメージ(人間頭部の一般的な3次元モデルとの差違を2次元画像で表現したもの)をブレンドして表現する手法を構築した. この研究成果はCVPR 2016(コンピュータビジョン分野でのトップカンファレンスの1つ)に採択されている.また,その拡張した内容を国際ジャーナルに投稿中である,
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
既に,コンピュータビジョンのトップカンファレンスであるCVPR2016に研究成果が採択されており,また,その拡張版についてトップジャーナルに投稿済みである.トップジャーナルについては1回目の査読結果に基づく改訂版を投稿した段階である.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,人間の身体全体の3次元形状のリアルタイム復元の実現を目指す.特に,モバイル機器を用いたフルボディのリアルタイム3次元復元を行い,計測時間が進むにつれ,3次元形状が徐々に正確になるような仕組みを実現する.その一方で、ユーザーが計測したシーンの中を自由に動くことができるようなインタラクティブなシステムの構築も目指す. 昨年度,人間頭部の3次元形状復元のための基本的な枠組みを構築したので,今年度は,人間身体の一般的な骨格ベースの3次元モデルを構築するための手法について検討を進める.具体的には次の2つの点に注力する.(1)実時間ではあるが低解像度のRGB-D画像から効率的,かつ正確に身体の3次元モデルを獲得する手法.(2)人々の高速な動きに対応できるような3次元モデルの構築法.特に,モバイル機器でも容易に利用できるような手法の開発. これらに加えて,クラウドソーシングによる3次元復元についても検討を進める.きわめて大規模なシーンの復元には,複数ユーザからのデータを統合するような仕組みが不可欠であり,これを容易に実現するための手法について研究を進める.
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Research Products
(1 results)