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2015 Fiscal Year Annual Research Report

初期インド仏教僧院における苦行主義の役割

Research Project

Project/Area Number 15F15738
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

馬場 紀寿  東京大学, 東洋文化研究所, 准教授 (40431829)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) WITKOWSKI NICHOLAS  東京大学, 東洋文化研究所, 外国人特別研究員
Project Period (FY) 2015-07-29 – 2017-03-31
Keywords仏教 / 苦行 / 文献人類学 / 律 / 漢訳
Outline of Annual Research Achievements

これまでの文献に基づく仏教研究では「教理」研究が中心だったために、初期仏教の実践・実態にかんする研究は十分に行われてこなかったのに対し、本研究では、パーリ文献、サンスクリット文献、漢訳、チベット訳を踏まえて初期仏教の出家者たちの修行実態を解明することを目的としている。とくに律文献を規則集としてではなく、古代の出家者の生活実態の記録として利用するという新たな研究方法(「文献人類学」)によって、紀元前五世紀から前一世紀までの仏教の出家者たちにとって「苦行(頭陀行)」が一般的な修行・生活形態であったことを明らかにするため、博士論文の改稿を進めた。また、この領域の最新の研究に触れるために、ウィーンで開かれた学会に参加した。本とは別に、Journal of American Oriental Studiesに論文を提出し、回答を待っている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

1: Research has progressed more than it was originally planned.

Reason

特別研究員としての採用期間に、博士論文を改稿して本を出版することを目指して、原稿の改稿を進め、3月にはOxford University Pressに原稿を送った。まだ出版社が指定した研究者にreviewされている状態であるが、すでに出版社との交渉に入ったため、当初の計画どおりに進展していると考えている。

Strategy for Future Research Activity

出版社からreviewが届いた後に原稿を改稿し、出版の手続きを進める。同時に、古代インド仏教の葬儀、遺体瞑想などについて新たな研究を進め、評価の高い英文ジャーナルに論文を投稿する。また、台湾のShengyen学会、日本印度学仏教学会、日本南アジア学会、アメリカのSouth Asian Studies Associationで発表を行う。

URL: 

Published: 2016-12-27  

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