2018 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15H01875
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Research Institution | National Institute of Japanese Literature |
Principal Investigator |
今西 裕一郎 国文学研究資料館, その他部局等, 名誉教授 (90046219)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神作 研一 国文学研究資料館, 研究部, 教授 (30267893)
落合 博志 国文学研究資料館, 研究部, 教授 (50224259)
入口 敦志 国文学研究資料館, 研究部, 教授 (80243872)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 日本古典籍 / 表記 / 文字 / 書誌用語 / 古典籍インターフェース |
Outline of Annual Research Achievements |
国内外において、研究成果を発表するとともに、研究会やセミナーを通して多くの研究者と討論を交わし、情報収集を行いつつ本研究に関わる成果を挙げることができた。学会発表・図書等による研究成果の発表については別掲の通りである。 本科研の課題である日本古典籍の表記情報の研究のため、国内外において古典籍の調査を実施した。国内においては、京都府井手町の西福寺・福島県会津若松市の自在院・奈良県生駒市の宝山寺・神戸女子大学古典芸能研究センター・和歌山県立博物館等、国外においては、カリフォルニア大学バークレー校東アジア図書館(2018年8月~9月、2019年3月)・ホノルル美術館(2019年3月)等である。 カリフォルニア大学バークレー校東アジア図書館の調査の際、同図書館及びカリフォルニア大学バークレー校日本学研究所と共催で、同大学の教員・学生やアメリカ日本学会所属の研究者を対象とした日本古典籍に関するセミナー(2018年9月6日)を開催し、日本古典籍の書誌や表記情報について意見交換を行った。 ホノルル美術館の調査の際、ハワイ大学マノア校と共催で、同大学の教員・学生を対象とした日本古典籍に関するセミナー(2019年3月1日)を開催し、日本古典籍の書誌や表記情報について意見交換を行った。 国内では、2018年6月、書誌情報に関わる、古典籍の表紙裏に貼り込まれた版本の反古紙について研究する「表紙裏反故ワークショップ」を開催した。また「日本古典籍の比較書誌学的研究」に関する研究会を二回にわたって開催した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本科研の基礎となる日本古典籍の調査については、年度当初に計画した箇所が所蔵者の都合により当該年度に実施できなかった例などもあるものの、国内・国外を通じておおむね着実に進めている。 海外における日本古典籍のワークショップ(セミナー)も、平成28年度のホノルル美術館・カリフォルニア大学バークレー校、平成29年度のホノルル美術館、平成30年度のカリフォルニア大学バークレー校・ホノルル美術館と、毎年続けて実施し、現地の研究者や学生との討議を通して、表記情報や書誌について研究を深める機会を得ている。 また平成29年度以前に行った、表記情報の教育・普及に関する研究会について報告書をまとめる(別掲[図書]欄参照)など、本科研を踏まえた成果発表を毎年積み重ねている。 以上により、(2)の評価とした。
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Strategy for Future Research Activity |
基本的には昨年度までと同様、日本古典籍の表記情報の調査、それを踏まえた表記情報の研究、その教育・普及への応用、を軸に進めて行く。カリフォルニア大学バークレー校における日本古典籍の調査を継続し、北米の研究者・ライブラリアンとの交流を通じて書誌用語の国際化を図る。また、本科研のメンバーが中心となって2019年10月~12月に国文学研究資料館において日本古典籍をテーマとする展示会を開催し、表記情報や書誌に関する研究成果を発表するとともに、日本古典籍の一般への普及の機会とする。
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Research Products
(18 results)