2018 Fiscal Year Annual Research Report
Investigating Dusty Starburst and Super-Massive Black Hole with 2 mm receiver on LMT
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15H02073
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
川邊 良平 国立天文台, 電波研究部, 教授 (10195141)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 邦彦 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 助教 (00534562)
田村 陽一 名古屋大学, 理学研究科, 准教授 (10608764)
酒井 剛 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 准教授 (20469604)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 爆発的星形成銀河 / 初期宇宙 / ミリ波天文学 / 2ミリ波帯超伝導受信機 / 一酸化炭素分子 / 巨大ブラックホール |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年(2017年)度末にメキシコLMT50m鏡への搭載した2ミリ受信機及び分光計("B4R")を、本年度は2回(2018年6月および10月)に渡って、性能試験や試験観測を実施した。それにより、装置の本来の性能がアンテナ上でも実現できていることを検証できた。試験観測では、世界最高感度の2ミリ波帯観測システムであることを実証するとともに、遠方銀河の一酸化炭素分子輝線の観測(赤方偏移2.64)、吸収線系の一酸化炭素分子の吸収線観測(赤方偏移0.685)、オリオン分子雲のOn-the-Fly マッピング、オリオンーKLでの分子輝線サーベイ、SiOメーザ源観測などを実行した。約20分間の観測時間で、赤方偏移2.64の銀河からのCO(J=5-4)輝線 を観測周波数158 GHzで検出に成功し、高感度性能を検証できた。オリオン分子雲の観測では、約60分の時間で、30分角の領域をCS(J=3-2)分子輝線、メタノール(CH3OH)輝線など数十種類の分子輝線での同時マッピングすることができ、我々の装置が遠方銀河の観測だけでなく、近傍の星形成領域などの観測にも非常に役に立つことが示された。一方で、より効率よく観測的研究を実施する上で、装置の改良や性能向上が必要な部分が明確になって来ており、そのプラン作りをメキシコ側の研究協力者と検討を進め、一部改良も行なった。また、観測計画についてもメキシコ側及び米国側の研究協力者と共同で検討を進めた。本観測は、メキシコの本格的な観測シーズンである冬季12月~3月に実施する計画であったが、LMT望遠鏡へのアクセス道路で発生したカージャック事件等を発端に、セキュリティー改善まで望遠鏡の天文観測が一時的に停止されたことにより、我々の観測を含め多くの天文観測が実施できなくなった。このことにより、我々の本観測は、延期することとし、2019年度以降に実施する予定である。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(17 results)