2019 Fiscal Year Annual Research Report
噴霧脱臭・除菌と置換換気の複合による快適・安全な病室換気システムの開発研究
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15H02279
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山中 俊夫 大阪大学, 工学研究科, 教授 (80182575)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
袁 継輝 豊橋技術科学大学, 建築・都市システム学系, 助教 (10781437)
崔 ナレ 大阪大学, 工学研究科, 特任助教(常勤) (10826481)
竹村 明久 摂南大学, 理工学部, 准教授 (70584689)
小林 知広 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (90580952)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 4床病室 / 置換換気 / 医療用カーテン |
Outline of Annual Research Achievements |
置換換気が導入された4床病室において、ベッド周辺の間仕切りカーテンが、患者から発生する体臭などの汚染物質の移流と拡散性状に及ぼす影響について、検討を行うため、4床病室を模擬した実大実験室においてCO2をトレーサーガスとして発生させ、間仕切りカーテン条件が室内温度・汚染物濃度分布に与える影響について検討を行った。設定した実験条件としては、カーテンの設置位置条件として、カーテンなしを含めて4条件、カーテン下端の床上高さとして、50, 100, 200, 400 mmの4条件とした。その結果、以下の知見を得た。 1) 間仕切りカーテンの存在により、汚染源がないカーテン内部と通路において給気同等の空気質が保たれることが確認できた。病室内に臭気が発生しても、他の患者や医療従事者はほとんど臭気を感じないことが予想され、間仕切りカーテンが設置されている病室における置換換気の有効性が検証された。 2) 給気口に近い側のカーテン内部における給気到達量が少なく、給気口からの位置がカーテン内に流入する給気量に大きい影響を及ぼすことが確認された。各カーテン内部へ供給される給気量を均等にするためには、給気口の配置に留意する必要がある。 3) カーテンの下端高さが低い場合、カーテン内部に給気が供給されにくくなり、通路にも汚染物が流出する傾向が見られた。しかし、下端高さが高すぎても給気がカーテン内部を通り抜けやすくなる可能性があるため、今回の実験結果からは200mm 程度のカーテン下端高さが適当であると予想される。 4) カーテン内部に流入する給気量が予測できれば、鈴木らの境界領域モデルによりカーテン内部の汚染物濃度分布を概ね予測できることが確認された。しかし、予測精度を高めるためには仰臥人体からのプルーム性状を詳しく調べる必要があることが確認された。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)