2015 Fiscal Year Annual Research Report
アジア中規模都市におけるパラトランジット~次世代交通の調和型計画・事業の促進策
Project/Area Number |
15H02632
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
屋井 鉄雄 東京工業大学, 総合理工学研究科(研究院), 教授 (10182289)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朝倉 康夫 東京工業大学, 理工学研究科, 教授 (80144319)
室町 泰徳 東京工業大学, 総合理工学研究科(研究院), 准教授 (40251350)
花岡 伸也 東京工業大学, 理工学研究科, 准教授 (90467027)
福田 大輔 東京工業大学, 理工学研究科, 准教授 (70334539)
鈴木 美緒 東京工業大学, 総合理工学研究科(研究院), 助教 (20573926)
日下部 貴彦 東京工業大学, 理工学研究科, 助教 (80604610)
中道 久美子 東京工業大学, 男女共同参画推進センター, 助教 (80599118)
齋藤 潮 東京工業大学, 社会理工学研究科, 教授 (30162184)
坂野 達郎 東京工業大学, 社会理工学研究科, 教授 (40196077)
寺井 清寿 東京工業大学, ソリューション研究機構, 教授 (80751247)
代田 孝広 東京工業大学, ソリューション研究機構, 助教 (10751290)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 東南アジア / 公共交通 / パラトランジット |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は,以下の研究を遂行した. (1)アジア地域中規模都市においてパラトランジット総合調査を実施した. 文献調査等による基本的な定義や役割の把握に加えて,パラトラ車両の技術面,環境や都市交通へのインパクト,運行・料金体系,利用者の意識の基本特性を,現地での事業者ヒアリングや街頭インタビュー等によって収集した.さらに,パラトラ事業組合の協力を得て,車両にGPSロガーを搭載し,パラトラのトリップ特性や活動空間範囲,燃費等の実態を明らかにした. (2)アジアにおけるシェアライドの実態を調査した. パラトランジットの特徴のひとつに相乗りがある.また,Uberに代表されるような相乗りシステムが世界中に広まりつつある.この相乗りのシステムの効率化がパラトラの存続可能性に影響すると考え,タイを対象に,シェアライドシステム構築のための基礎的知見を収集した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は文献調査が多く,基礎的な知見を収集する段階であったが,分担者のうち数名は海外調査も実施できており,順調に進展しているといえる.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,今年度得られた知見を活かしてより一般化した研究成果を目指す. (1)次世代技術Feasibility調査:EVバスや架線フリーLRTを途上国に導入する上で課題となると思われる電力供給の不安定性,ICT低普及,高温多湿の電池への影響等といったハード面の課題ならびに関連制度の不備のようなソフト面の課題に関して,現地行政担当者を中心にヒアリング調査を行なう.調査の結果を踏まえて,次世代交通システム導入に当たっての固有課題の抽出とロジックモデル(社会システム等の目標アウトカムに,事業・施策・制度等がどのように関連・貢献するかを体系的に表した論理モデル)による問題の構造化を行なう.昨年度に調査を開始しているが,今年度にシステム構築を考慮に入れた調査および評価を行なう. (2)パラトラシステムの一般性・固有性の解明:昨年度の調査結果を集約した上で,アジアにおけるパラトランジット交通システムの一般性・地域固有性について,異なるアジアの国や都市における個別事例を横断的に俯瞰することによる帰納的アプローチによって明らかにし,交通計画上の価値のみならず,社会・経済・文化等の諸側面における意義を明らかにする. (3)交通行動システム分析理論の構築:現地大学や行政機関の協力を得やすいインドネシアMalang市及びフィリピンCebu市を対象に,分担者が開発してきたProbe Person調査技術を援用し,パラトラ利用者の交通行動・意識調査と主要断面における路側交通調査を実施する.得られたデータを用い,交通行動理論に基づき,未知の新技術への適応過程と環境配慮意識を考慮した新たな需要予測モデルを開発する.
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] A Comparative Study on Road-based Urban Public Transport Policies in Six Asian Countries from the Viewpoint of Governance, Urban Planning, and Financial Aspects2016
Author(s)
Yasunori MUROMACHI, Iv LIM, Achmad WICAKSONO, Karl N. VERGEL, Kasem CHOOCHARUKUL, Van Hong TAN, Kiyohisa TERAI, Daisuke FUKUDA, Tetsuo YAI
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Journal Title
Journal of the Eastern Asia Society for Transportation Studies
Volume: 11
Pages: Online
Peer Reviewed
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