2017 Fiscal Year Annual Research Report
Promotion of molecular epidemiological studies of H. pylori in Asia
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15H02657
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
山岡 吉生 大分大学, 医学部, 教授 (00544248)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ヘリコバクター・ピロリ / 国際疫学研究 / 胃癌 / 病原因子 |
Outline of Annual Research Achievements |
アジア各国において、国際共同研究を推進して、胃十二指腸内視鏡検査を用いた疫学調査を実施し、1) ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の病原因子の解析、2) ヒトの疾患感受性因子の解明、3) ピロリ菌とヒトの相互作用と共進化の理解、を目的とする国際共同研究拠点の形成を目指す。胃癌に代表されるピロリ菌関連疾患の発症メカニズムを明らかにすることで、新規治療法の開発、胃癌発症率の減少、ピロリ菌とヒトの共進化の歴史・人類移動の解明など、世界の医学および予防医学の進歩、歴史、文化の発展に貢献することを目的とする。 今年度は、現地調査としては、11月にスリランカに出かけ、内視鏡検査を84名に施行、興味深いことにわずか3名しかピロリ菌に感染していないことが分かった。培養できたのは2例で、いずれもアジアでは非常に珍しい遺伝子型を示すこともわかり現在次世代シーケンサーを用いた詳細な検討を行っているところである。また、8月にはマレーシアのボルネオ島(サバ)を訪れ、大学間協定を締結するとともに、現地の病院で内視鏡検査を施行した。現地では内視鏡検査の症例が少ないため、主に内視鏡検査および検体採取の方法を現地の医師、看護師などに教えることを中心とし、その後も定期的に検体が集められている。400名を集める計画をしており、解析も開始している。その他、インドネシア、モンゴル、ブータンでは学会での発表、現地大学および病院での講演会などを開催して、共同研究の成果報告をすることができた。その結果、2017年4月以降に限っても25論文を国際誌に発表することができた。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(59 results)