2017 Fiscal Year Annual Research Report
Sparse Control Theory for Green Technology
Project/Area Number |
15H02668
|
Research Institution | The University of Kitakyushu |
Principal Investigator |
永原 正章 北九州市立大学, 環境技術研究所, 教授 (90362582)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | スパース最適制御 / スパースモデリング / 動的スパースモデリング / ネットワーク化制御 / 最適制御 / ドローン / 次世代無線通信 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は動的スパースモデリング(スパース最適制御)の理論的な枠組みを確立すべく,インド工科大学ボンベイ校のDebasish Chatterjee准教授やテキサス大学ダラス校(現在はインド工科大学ハイデラバード校)のMathukumalli Vidyasagar教授,パダボーン大学(ドイツ)のDaniel Quevedo教授などとの共同研究を行い,IFAC World Congress や SICE Annual Conference などの国際会議で発表を行った.特にChatterjee准教授との共同研究では,非平滑最大値原理にもとづく最適性の必要条件を導き,またVidyasagar教授とは最適制御の連続性に関する研究,およびマルチエージェントシステムにおけるスパース最適制御の適用法について研究を行った.また,Quevedo教授とは動的スパースモデリングを応用して,離散値制御の枠組みで自己駆動型の制御法を考察した.さらに,スパース最適制御の応用として,無人航空機(ドローン)への適用を考え,その制御方法を考察した.
さらに本年度では,スパース最適制御の実応用として,次世代無線通信(5G)のための離散値信号復元を研究し,国際学術論文(IEEE Transactions on Signal Processing や IEEE Signal Processing Lettersなど)や国際会議論文(IEEE ICASSPなど)で発表した.また,デルタシグマ変調やネットワーク化制御への応用も研究し,国際会議論文(IEEE Transactions on Circuits and Systemsなど)で発表を行った.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初の計画であったネットワークの制約を考慮したスパース最適制御の理論構築,およびドローンシステムの実験については,計画通りに進展しているが,それに加えて,次世代無線通信への応用やデルタシグマ変調,ネットワーク化制御など他分野への制御理論の応用にも着手し,一定の成果が得られた.以上の理由から,当初の計画以上に進展していると言える.
|
Strategy for Future Research Activity |
本年度は,本研究課題と連携して国際共同研究加速基金による日本・インド・米国・ドイツの国際連携プロジェクトを本格的に開始する.本研究課題であるスパース最適制御の理論構築をさらに進め,国際共同研究を加速する予定である.インドおよび米国,ドイツの制御理論研究者を中心に,世界各国の有力な研究者によるチームを編成し,北九州市立大学を国際研究拠点として,スパース最適制御理論の確立を目指す.併せて,提案する制御理論の社会実装を目指して,ドローンやスマートモビリティを用いた実証実験を行う.
|
Research Products
(21 results)