2015 Fiscal Year Annual Research Report
稠密な無線LANの高品質化を実現するユーザ移動制御方法
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15H02688
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
村瀬 勉 名古屋大学, 情報基盤センター, 教授 (10530941)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関屋 大雄 千葉大学, 融合科学研究科(研究院), 准教授 (20334203)
橘 拓至 福井大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (20415847)
小畑 博靖 広島市立大学, 情報科学研究科, 講師 (30364110)
金井 謙治 早稲田大学, 理工学術院, 助教 (40732160)
甲藤 二郎 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (70318765)
塩田 茂雄 千葉大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70334167)
小室 信喜 千葉大学, 融合科学研究科(研究院), 助教 (70409796)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 情報ネットワーク / 無線LAN / 通信品質 / ユーザ移動 / QoE / TCP / D2D |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、有識者との議論および研究分担者・研究協力者との打ち合わせを頻繁に行い、以下のような成果を得た。 (1)ユーザ(人、車)が通信のためではなく、所要のために移動する場合における、移動に伴う、通信性能の影響を調査した。 まずは、緻密な無線LAN間の干渉と優先制御の基本的な性能評価を解析および実機により調査した。これにより、解析は実機よりも過大に干渉を評価してしまっていることが明らかになった。また、この干渉というマイナス要因を逆にプラス要因に変更するために、キャプチャエフェクトを活用した無線LAN通信方式として、移動しながら無線LANアクセスポイントを切り替えて、コンテンツを最適に獲得する通信方式、その通信方式の最適化等について検討を進めた。 (2)ユーザが通信のために移動する制御において、無線LAN環境において,端末とアクセスポイントの協調移動によりシステム全体のスループット向上を目指したアクセスポイント選択法を提案し,その効果をシミュレーションにより確認した.また,無線LANのスループット向上を目指したMAC制御およびTCP制御を検討した.QoE評価として、映像の通信品質を計測対象として評価を行った。 (3)移動する車を考慮し、車と車あるいは車と歩行者が、衝突を避けるためのD2D情報交換を行う場合、輻輳および干渉を防ぐためのクラスタ通信方式を考案し、その評価を行った。端末数やトラヒック量や端末属性といったパラメータが品質特性に与える影響度を調査し、提案方法の有効度が高いことを明らかにした。 上記の研究について、学会発表を行い、多くの研究者と議論し、フィードバックを行うことにより研究を加速させることができた。また、招待講演などを通して、関連領域のコミュニティへのパラダイム浸透に関しても一定の効果を得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の目標をおおむね達成したため。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、各研究機関で集中して担当の研究を進め、順調に成果を出すことができた。今後は、研究機関同士で情報を交換し、統合化に向けて進める。
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Research Products
(33 results)