2019 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15H02717
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
服部 雅史 立命館大学, 総合心理学部, 教授 (50301643)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 宏昭 青山学院大学, 教育人間科学部, 教授 (50192620)
三輪 和久 名古屋大学, 情報学研究科, 教授 (90219832)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 思考 / 問題解決 / 創造性 / 推論 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和元年度(2019年度)は研究期間の最終年度であったが,年度内に予定していた研究会がCOVID-19のせいで実施できなかったため,やむを得ず研究期間を1年延長した。この期間に実施した研究は,以下の通りである。 相互作用(I)プロジェクトは,創造的過程における顕在認知と潜在認知の相互作用を明らかにするため,三つの研究を実施した。第1に,潜在ヒントが問題解決を妨害するという現象のしくみを明らかにするため,負のプライミング効果の実験パラダイムを用いて抑制の存在を確認する実験を実施したが,反応時間の遅れは検出されなかった。現在,結果の解釈を検討中である。第2に,この潜在ヒントの抑制効果について,統合失調型や抑うつなどのパーソナリティとの関係を明らかにする実験を実施し,現在結果を分析中である。第3に,問題の次善解から最善解への転換する際のダイナミクスを明らかにする実験を実施し,転換した参加者は転換前から情報探索の偏りが少なく,転換の準備的プロセスが存在することを明らかにした。 潜在表象(R)プロジェクトは,潜在過程に関わる表象の実態を明らかにするため,三つの研究を実施した。第1に,潜在ワーキングメモリが,情報の保持だけでなく統合の機能を有している可能性を検討するため,動きを伴う情報を閾下提示する実験を実施し,部分情報の統合可能性を明らかにした。第2に,潜在情報処理と投射の関係を明確化するため,暗黙知,投射(プロジェクション)の概念との関係の中での潜在的情報処理の位置づけを試みた。第3に,潜在的表象の一形態として,説明による信念(主観的事後確率)の変化のダイナミクスを因果構造の観点から検討し,原因の数,予測される事象の数,その中の未観測の事象の数を操作した実験から,これらが独立して確率推定に影響することや,事前の教示により原因数の影響が高まることなどを明らかにした。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(33 results)
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[Book] S. Elqayam, I. Douven, J. St. B. T. Evans, & N. Cruz (Eds.), Logic and uncertainty in the human mind: A tribute to David E. Over2020
Author(s)
Politzer, G., Baratgin, J., Hattori, I., & Hattori, M.
Total Pages
286
Publisher
Routledge
ISBN
978-1-138-08406-3
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