2015 Fiscal Year Annual Research Report
頭部運動及び眼電位も統合的に計測・解析可能なウェアラブル脳波計の研究開発
Project/Area Number |
15H02743
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Research Institution | National Institute of Information and Communications Technology |
Principal Investigator |
成瀬 康 国立研究開発法人情報通信研究機構, 脳情報通信融合研究センター脳機能解析研究室, 副室長 (00455453)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横田 悠右 国立研究開発法人情報通信研究機構, 脳情報通信融合研究センター脳機能解析研究室, 研究員 (10710593)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ウェアラブル脳波計 / GPS |
Outline of Annual Research Achievements |
GPSを利用した時刻同期システムを搭載したプロトタイプの脳波計の開発に成功した.GPSユニットは衛星からの正確な時間情報を受け取っていることからマイクロ秒以上のオーダーで正確な同期信号を出すことが出来る.これを利用することで,有線で接続されていなくてもマイクロ秒のオーダーでの同期を可能とした.本年度は,二台のGPSを利用した時刻同期システムを搭載した脳波計及び,二台のGPSを利用した時刻同期システムを搭載したトリガボックスの開発に成功し,実際にマイクロ秒以上のオーダーでサンプリングが同期していることを確認した.この脳波計を利用することで,複数人の脳波及び眼電位をワイヤレスでありながら高精度で同期して計測することが可能となった. 本研究の目的は,まず,GPSを利用したワイヤレスで時刻同期が可能な脳波計を作ることであり,この目的は達成することが出来た.このように,ワイヤレスで時刻同期が出来る脳波計は,一般的な脳波実験でも有用であることから,一般的な脳波実験にも利用して有用性を検証する予定である.もう一つの目的は動いているときに重畳するノイズを軽減することである.そのためには,頭部の動きも同時に計測出来るようにする必要がある.今後は,脳波や眼電位とともに頭部の動きも同時に計測出来るシステムの構築を行い,この頭部の動きをベースにして,脳波データに重畳しているノイズを推定し,ノイズリダクションが可能な信号処理手法の開発を行う予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の目標の一つであるGPSを利用したワイヤレスで時刻同期が可能な脳波計を作ることに成功したため.
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Strategy for Future Research Activity |
ワイヤレスで時刻同期が出来る脳波計は,一般的な脳波実験でも有用であることから,一般的な脳波実験にも利用して有用性を検証する. また,もう一つの本件研究の目的は動いているときに重畳するノイズを軽減することである.そのためには,頭部の動きも同時に計測出来るようにする必要がある.今後は,脳波や眼電位とともに頭部の動きも同時に計測出来るシステムの構築を行い,この頭部の動きをベースにして,脳波データに重畳しているノイズを推定し,ノイズリダクションが可能な信号処理手法の開発を行う予定である.
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Research Products
(7 results)