2017 Fiscal Year Annual Research Report
Language Processing Technologies for Understanding and Production of Text
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15H02748
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
佐藤 理史 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (30205918)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 文章解析 / 文章生成 / 小説生成 / 自然言語処理 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は以下の研究を実施した。 (1)文章解析技術:記述式の評論読解を解くための文章解析の最初のステップとして、内容属性と関係属性と呼ぶ2種類の情報の付与に取り組んだ。文章を構成するユニット (おおよそ文または節)の内容属性とは、そのユニットの文章中における役割 (たとえば、問題提起や著者主張など)である。一方、関係属性とは、2つのユニット間に対する関係 (たとえば、順接、逆接、転換など)である。大学入試問題の本文として出題される評論文に特徴的な内容・関係属性を26種類に分類し、それらを示唆する言語表現と対応づけて整理した。これらの言語表現の中には、内容属性と関係属性の両方を示唆する表現も存在する。この整理に基づいて、テキスト中に含まれるこれらの言語表現を認定するシステムを実装し、内容属性と関係属性の自動付与を実現した。 (2)文章生成技術と小説生成:一万字に届くような小説を生成するプログラムを、比較的少ない労力で記述できるようにするために、文章生成プログラムのツール化を進めた。このツールを利用して、一万字弱の作品を製作し、第5回星新一賞に応募した。これと平行して、テーマに基づく小説生成というトップダウンに小説を作る方法を考え、プログラムとして実装した。この方法では、小説を作る最初の段階で、「愛情」や「裏切り」といったテーマを定める。一旦テーマを定めると、物語の骨格が定まり、どのような肉付けが可能かという選択肢が定まる。こうして、物語の全体像を定めたのち、物語世界と文章の全体構造を定める。最後に、文章のそれぞれのパート毎に物語世界を詳細化したのち、文章化する。上記の方法に基づいて、人間と動物が登場する 500字から700字程度の短編小説を生成するシステムを実現した。このシステムでは、テーマを変更することにより、内容が異なる小説を生成することが可能である。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)