2015 Fiscal Year Annual Research Report
個人のコンテキスト情報に基づく適応的サービス再構成アーキテクチャの研究
Project/Area Number |
15H02783
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐藤 周行 東京大学, 情報基盤センター, 准教授 (20225999)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金井 敦 法政大学, 理工学部, 教授 (40524054)
谷本 茂明 千葉工業大学, 社会システム科学部, 教授 (90425398)
小林 透 長崎大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90637399)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | ソフトウェア学 / IoT / コンテキスト情報 / サービス再構成 / ソフトウェアアーキテクチャ / スマートデバイス |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、対象Webアプリケーションを指定してのプロトタイプの構築に向けて、いくつかのシナリオに対して検討を行った。具体的にマルチデバイス環境での表示選択技術、災害シナリオへの応用である。ウエアラブルスマートデバイスとしてスマートフォンとスマートウォッチから入手できる情報の精査を進めることにより、構築を予定するシステムが実現可能なコンテキストの範囲の概要を特定することができた。 コンテキスト情報を利用してのワークフローの組み替えを、ポリシーマッチとして行うことについては、予備的な結果を得ている。さらに、秘密分散を利用したポリシー強制のサポート、属性ベース暗号を利用した、属性を利用したポリシーの表現と強制について、成果を得た。加えてに、IoT環境でのポリシーについてのリスク分析を行うことにより、ポリシーマッチの適用可能性についての知見を得ることができた。特に、IoT環境では、記述すべきポリシーとトラストに関して従来とは別の考えが必要になることが研究の過程で明らかになっている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ポリシーマッチについて、基盤となる技術がおおむね展開できた。利用可能なコンテキスト情報とその利用の具体的なシナリオについても複数のケースについて検討が進んでおり、おおむね順調に進展していると自己評価できる。
|
Strategy for Future Research Activity |
シナリオをいくつかに特定することで、当初予定していたコンテキストによってワークフローを動的に変更するシステムのプロトタイプの構築等を加速することができると考える。外注等を利用しながらこの方面をさらに加速することを考える。
|