2017 Fiscal Year Annual Research Report
Application of MSD-AFLP method to explore epigenetic imprints focusing on exposure levels of environmental chemicals
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15H02830
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大迫 誠一郎 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (00274837)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 尿道下裂 / 包茎 / DNAメチル化 / MSD-AFLP / 血液 |
Outline of Annual Research Achievements |
背景:前世紀後半から先進国では、男性の生殖器系異常、特に尿道下裂が増加傾向にある。この増加の原因に関して環境中の内分泌かく乱物質化学物質への曝露やDNAメチル化変化が注目されてきた。本研究では独自開発したMSD-AFLP法を用いて、陰茎異常に着目、環境化学物質曝露を測定し、疾患との関係の再検討の予備試験を行った。 方法:尿道下裂患者及び包茎患者から包皮と血液の提供を頂き、MSD-AFLP法によるメチル化解析ならびに尿中の尿中重金属濃度のICP-MS解析を行った。その際、まず予備実験として、包皮と血液DNA組織間のMSD-AFLP解析を行った後、疾患バイオマーカー探索を目的に、血液サンプルDNAのMSD-AFLPメチル化ピークチャートを比較した。 結果:ヒトサンプルにおいてもMSD-AFLP解析においてメチル化ピークチャートを取得でき、組織間でメチル化レベルの異なるCpGを検出できた。また、血液サンプルDNAのMSD-AFLPメチル化ピークチャートを比較したところ、メチル化レベルの異なるCpGを検出できた。検出された全47889CpGで階層的クラスタリングを行ったところ、包茎患者間でクラスタが形成された。さらに疾患間でメチル化が異なる可能性が高いCpGを同定したところ、尿道下裂患者の方でのメチル化レベルが高いCpGの中に、SGCDやKCNK9上のCpGが含まれていることが判った。MSRE-PCRでもバリデーション可能であった。一方で尿中化学物質レベルを分析したところ、分析された61元素すべてにおいて、症例間で曝露レベルに有意な差は認められなかった。 結論:更に詳細な解析が必要であるが、「MSD-AFLP法」は、臨床サンプルにおける新規バイオマーカー探索への強力なツールとなりうることが明らかになった。
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Research Progress Status |
平成29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)