2015 Fiscal Year Annual Research Report
人間中心設計に基づく行動センシング技術を使った知識創造型ワークプレイスデザイン
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15H02874
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
仲 隆介 京都工芸繊維大学, その他部局等, 教授 (10198020)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川北 眞史 京都工芸繊維大学, その他部局等, 教授 (20346117)
松本 裕司 京都工芸繊維大学, その他部局等, 助教 (60379071)
澤井 浩子 株式会社豊田中央研究所, その他部局等, 研究員 (60746767) [Withdrawn]
三村 充 京都工芸繊維大学, その他部局等, 助教 (70379072)
前 稔文 大分工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (90318171)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 行動センシング |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度である本年度は、下記の成果を得た。 ・オフィスにおいて、ワーカーたちの偶発的な出会いを支援するためのマグネットスペースに着目して、その配置計画を支援するためのマルチエージェントモデルを用いたシミュレータの開発を行った。ユーザビリティ評価により、オフィスプランニングにおけるマグネットスペースの配置計画に有効であることを確認した。エージェントモデルのブラッシュアップとユーザインターフェイスの改善が課題として確認された。 ・センシング技術の技術調査の結果を受けて、近距離無線通信技術を用いて、人と人との接触をセンシングするためのシステムの開発に着手し、予備実験により今後の開発の方向性を探った。更なる検証実験と装置の軽量化、ソフトウェアの改善、視覚化手法の充実が課題であることを確認した。 ・オフィスの自席周りの環境に着目して、自席における嗜好性が知的活性度に与える影響を調査した。この実験の知見を受けて、本格的な生理信号計測の予備実験に着手した。具体的には、会議の環境が参加者の心身に与える実験により、計測項目を整理するとともに、解析手法を模索した。 ・人と人とのコミュニケーションのセンシングのための基礎研究として、コミュニケーションの量に着目して、集団創造性及び空間との関わりについて調査した。 ・その他、都市における行動センシングの予備開発研究として、都市景観と構造力学に関するスマートフォンアプリの開発とフィールドワークを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度である本年度は、幾つかのアプローチからオフィスにおける行動センシングに資する成果を得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度で得られた成果をもとに、さらなる開発を進めるとともに、様々なセンシング項目を得るための基礎研究も継続して行う予定である。また、海外の先進事例や技術についても調査をひろげることで、開発の効率と効果をあげる予定である。
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Research Products
(8 results)