2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15H02918
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
高木 由美子 香川大学, 教育学部, 教授 (50263413)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荻野 和子 東北大学, 医学系研究科, 名誉教授 (40004353)
佐々木 信行 香川大学, 教育学部, 教授 (60170685)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | イオン液体 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、環境調和型イオン液体の合成、特に生分解性イオン液体が合成できると考えられる生体分子に着目した新規イオン液体の合成研究を行い、2)得られたイオン液体を含め、自動・生徒に扱いやすい教材を用いたマイクロスケール実験を実施し、3)小中高の教材として展開ができるように工夫し、ユニバーサルな化学実験教材の提示方法を確立することを目的とする。4)また開発した教材を広く国内外で紹介、 ICTを活用し、生きた教材をとして広く一般にたいして化学毛の啓蒙活動を行うことを計画している。 脱石油資源や環境保護の観点からセルロースなどの天然素材の有効活用が幅広く求められるようになってきている。 セルロースは、環境調和型再生可能な高分子素材であり、その有効利用が重要視されているが、熱分解温度以下では融解せず, また, セルロース溶解能の高い溶媒は、汎用の単一有機溶剤では、その効果が十分でなく、高分子材料として利用するには成形加工やその用途が限定されている。 最近, イオン液体の穏和な条件下で セルロースを溶解する新規の溶媒が報告されている。 本年度は1)新規セルロース溶解能イオン液体ならびに新規環境調和型イオン液体の合成、2)おもしろワクワクサイエンス展あるいは夢化学21事業の実施、3)ワークショップの開催、を計画した。新規セルロース溶解能イオン液体ならびに新規環境調和型イオン液体の合成に関しては、いままで、セルロースを溶解しないとされていたスルホナート系イオン液体の中から有力な候補を見出し、合成に成功した。現在、その評価の方法について検討中である。8月、10月には夢化学21事業を実施し、1月には、ワークショップW開催した。成果公開、調査研究を次年度以降も実施し、成果を蓄積する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年度に実施する予定の項目は、ほぼ達成できた。さらなる成果の蓄積に取り組む予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は、教材化をさらに推進するために磁性イオン液体の基礎研究を充実させる予定である。具体的には以下の項目を実施する。 1)磁性イオン液体の基礎的な物性研究 2)面白ワクワクサイエンス展または夢化学21事業の実施 3)ワークショップの開催
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Research Products
(11 results)