2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of teaching material for Small Scale Chemistry
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15H02918
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
高木 由美子 香川大学, 教育学部, 教授 (50263413)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荻野 和子 東北大学, 医学系研究科, 名誉教授 (40004353)
佐々木 信行 香川大学, 教育学部, 教授 (60170685)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | イオン液体 / 化学教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、1)環境調和型イオン液体の合成、特に生分解性イオン液体が合成できると考えられる生体分子に注目した新規イオン液体の合成研究を行い、2)得られたイオン液体を含め、児童・生徒に扱いやすい教材を用いたマイクロスケール実験を実施し、3) 小中高の教材として展開ができるように工夫し、ユニバーサルな化学実験教材の提示手法を確立することを目的とする。4)また開発した教材を広く国内外で紹介、ICTを活用し、生きた教材としてすることで広く一般に対して化学への啓蒙活動を行う。実験教材は広報・成果公開活動としてサイエンス展での提示教材の作成を行うとともに、広範な研修事業展開に資するとともに遠隔教育への展開のための改良を行うことを計画している。 本年度は、イオン液体の機能的性質を明らかにする手法として、イオン液体の構造と熱的特性の関連について詳しく調査した。現存の DSCなどは、固体の熱的特性を明らかにすることを想定した機器であり、液体を市販の熱分析装置で簡便に熱分析する手法はまだ開発されていないため、種々のイオン液体に土絵熱分析を行い、その特性を明らかにした。また、マイクロスケール化に着目した教材開発化,実践研究に発展させる予定である。教材化に関しては、以前から展開している共同研究を継続し、 また、開発した教材を用いて様々な地域貢献事業を通じて成果公開を順次行った。次年度は遠隔教育に活用することを念頭に置き、よりよい提示方法についても開発を推し進めたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新規イオン液体の合成については、まだ、検討中であるが、熱分析により構造と機能の相関を示唆する結果を示すことができ本手法を用いて、新規イオン液体に応用していく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、国際学会にてイオン液体の教育的応用について成果公開を行いたい。
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Research Products
(16 results)