2018 Fiscal Year Annual Research Report
Geographical and ecological study of fermented mare's milk in Mongolia
Project/Area Number |
15H02963
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
森永 由紀 明治大学, 商学部, 専任教授 (20200438)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高槻 成紀 明治大学, 研究・知財戦略機構, 研究推進員 (00124595)
尾崎 孝宏 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 教授 (00315392)
河合 隆行 鳥取大学, 乾燥地研究センター, プロジェクト研究員 (20437536)
石井 智美 酪農学園大学, 農食環境学群, 教授 (50320544)
田村 憲司 筑波大学, 生命環境系, 教授 (70211373)
上村 明 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 研究員 (90376830)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 遊牧 / 伝統食 / 発酵食品 / 馬乳 / 成分分析 / GPS / 家畜福祉 / 博物館 |
Outline of Annual Research Achievements |
1) モンゴル国のアイラグの品質と成分との関連を調べるため2016年8月に名産地モゴド郡にてアイラグ品評会を開催し,アイラグの電気伝導度(EC)と評価点との間に関連性を見出した。中央部各地で採取した試料では、アイラグのECは馬乳のECよりも高く,ばらつきが大きい。また、アイラグと馬乳のECの差は7月の平均気温と正の相関関係を示す。首都で市販されているアイラグと自家製のアイラグの成分を比べ,自家製のアイラグはECと酸度が低く,かつアルコール濃度が高いことを見出した。 2) モゴド郡のN氏宅で2013年から2017年まで実施したウマのGPS追跡の結果を解析した。搾乳期間である夏には、日中に仔ウマたちをゲルの前に繋ぎ、傍に寄り添う母ウマから日に数回搾乳し、夜間は母子を草原に放す日帰り放牧が実施されていた。2013年夏の1日の行動圏半径は平均3.2 kmで、6月末から8月中旬頃までは川沿い、9月中旬までは丘の上が中心だった。放牧中の母子間の距離は子ウマの成長とともに広がり、6月末は100 m以内だったが8月末には1000 mを超えることもあった。隣接した遊牧民が所有するウマの行動圏は隣接したが、どの季節も行動圏の重複率は小さかった。アイラグ製造用のウマの群れは、きわめて自由度の高い方法で飼養されていた。良質の植生環境の効率的な利用の観点だけでなく、母子間の関係も良好に保たれているようであり、家畜福祉の観点からも興味深い。 3) モゴド郡の博物館においてアイラグ展示コーナーの作成に着手した。 4) 首都ウランバートルで開催されたInternational Altay Symposium-VIIにおいて、初日の2018年8月6日にThe Fermented Mare’s Milk in Mongolia というパネルのリーダーを森永が務め、海外の研究協力者らとともに4つの発表を行った。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(14 results)
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[Presentation] Airag production in Mongolia2018
Author(s)
Morinaga, Y., Erdenetsetseg, B., Radnaa, G., Shinoda, M., Ozaki, T. and Batoyun, T
Organizer
International Altay Communities Symposium VII
Int'l Joint Research
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[Presentation] Mineral composition, electrical conductivity, and evaluation score of Airag taste2018
Author(s)
Tsuchiya, R., Kawai, T., Asano, M., Takeuchi, N., Kamimura, A., Batoyun, T. and Morinaga, Y
Organizer
International Altay Communities Symposium VII
Int'l Joint Research
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[Presentation] Biochemical properties of mare’s milk and airag2018
Author(s)
Zolzaya, M., Purevtsogt, D., Ulzii-Uchral, D., Khandsuren, B., Dugersuren, J., Battsetseg, B., Morinaga, Y.,Tsogtbaatar, L., Boldbayar, E., Batoyun, T., Kamimura, A. , Shinoda, M. and Demberel, Sh.
Organizer
International Altay Communities Symposium VII
Int'l Joint Research
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