2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of the rapid mass extraction system for adipose derived stem cells by using micro-patterned scaffold
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15H03008
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
角南 寛 琉球大学, 医学部, 特命助教 (50374723)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 明一 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00733635)
石田 昌義 近畿大学, 医学部, 助教 (50643251)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | マイクロパターン / 細胞遊走 / 脂肪幹細胞 / 細胞増殖 / 幹細胞抽出 / 三次元細胞足場基材 / 幹細胞分化 / 大量培養 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年8月まで、供給が止まっているLONZA㈱のMSCGM-CD培地に代わり、その代替培地で研究を実施した。使用された代替培地は、STK2(DSファーマ)、StemPro MSC SFM(Gibco)、X-VIVO15(Lonza)などである。これらの3種類の代替培地中でヒトADSCs(Lonza)を培養し、従来の培地であるMSCGM-CD(Lonza)中で培養されたものと増殖速度や接着形態を比較した。その結果、どの代替培地中で培養されたADSCsも、従来の培地MSCGM-CD中で培養されたADSCsよりも増殖速度が遅く、接着形態も完全に同じではないことが分かった。これらの結果は、従来の培地MSCGM-CDと3種の代替培地では我々が開発中のマイクロパターン基板との相性が大きく異なるためだと推察される。即ち、これらの結果は、代替培地を用いて研究を遂行する場合、我々が2年間かけて行ったマイクロパターン形状の最適化を再度やり直さなければならないことを示唆している。そこで我々はMSCGM-CDの供給再開を待ち、平成29年4月から同年7月までの実験からやり直すこととした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成29年8月、供給が止まっているLONZA㈱のMSCGM-CD培地の代替培地で研究を進めていたが、代替培地では同等の結果を得られないことが判明した。以前に我々が結果を出していたMSCGM-CDが入手できない限り、実験の遂行が不可能となった。我々はMSCGM-CDの供給再開を待って、平成29年4月から同年7月までの実験からやり直すこととした。再度実験を実施するにあたり、研究費の繰り越し申請を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年4月から、より速く抽出できるパターンの開発をやり直し、平成30年8月からサンドイッチ方式での抽出の効果の調査を行う。平成30年12月より、刺激応答性高分子を用いた剥離技術の開発を開始し、平成31年1月に完成させる。平成31年2月から3月にかけて抽出されたADSCsの品質評価を行う。平成31年3月までに得られた成果をもとに企業と共同で特許出願を行い、論文発表を行う予定である。
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