2017 Fiscal Year Annual Research Report
Biomedical engineering-based analysis of the molecular mechanisms underlying functional crosstalk between muscle and neurons.
Project/Area Number |
15H03011
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
片野坂 公明 中部大学, 生命健康科学部, 准教授 (50335006)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水村 和枝 中部大学, 生命健康科学部, 教授 (00109349)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 骨格筋 / 侵害受容器 / メカノセンサー / 筋肉痛 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、骨格筋組織および筋感覚神経における、機械的ストレス(メカニカルストレス)応答のメカニズムとその分子基盤を調べることによって、筋機能の発達・維持および調節における神経と筋の機械応答の意義を明らかにすることを目的として実施した。今年度は主に、メカノセンサー分子として知られるTRPV2について、筋機能・神経機能への関与を調べた。具体的には、メカノセンサー分子であるTRPV2の感覚神経特異的欠損マウス、同じくTRPV2の筋特異的欠損マウス、侵害受容器の痛み刺激受容体TRPV1の欠損マウスから単離培養した感覚ニューロンの機械応答をカルシウムイメージング法により調べた。さらに、上記の遺伝子欠損マウスで行動試験を実施し、感覚・運動・姿勢制御へのこれらの因子の関与を調べた。その結果、TRPV2は機械的痛覚に関与しており、触覚には関与しないことが明らかとなった。 また、筋機械感覚として代表的な遅発性筋痛に関して、繰り返し運動を実施した際に筋痛が生じにくくなる “筋痛耐性(repeated bout effect)” のメカニズムを調べる目的で、運動前後の筋細胞膜タンパク質およびそのmRNAの発現解析を実施した。その結果、細胞膜損傷修復に関わるタンパク質の発現が運動後に増加していることを見出した。以上の研究により、細胞膜修復能の増大が筋痛耐性の形成に関わっている可能性が示唆され、筋の機能維持と筋感覚(筋肉痛)の関わりについて、その一端を明らかにできた。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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