2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of ultrasound-responsive nanobubbles containing physiologically active gas and construction of disease treatment system
Project/Area Number |
15H03037
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
根岸 洋一 東京薬科大学, 薬学部, 准教授 (50286978)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 一雄 帝京大学, 薬学部, 教授 (30130040)
高木 教夫 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (50318193)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 生理活性ガス / 超音波 / バブルリポソーム |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、標的指向性を有するリガンド分子(ペプチド)を修飾したNOガス内封バブルリポソームの調製を進め、さらにin vivoでの有用性を検証した。 1.標的指向性NOガス内封バブルリポソームの調製法の最適化-マレイル化PEG脂質にICAM-1標的化ペプチドを修飾し、前年度までに確立した手法にてNOガスの内封を行った。そのガス保持能について、in vitro造影装置、NO検出試薬を用いて評価したところ、ペプチド未修飾とペプチド修飾の両者における差異は認められなかった。 2.標的指向性NOガス内封バブルリポソームの体内動態特性評価-蛍光ラベルしたICAM-1標的化ペプチド修飾リポソームを調製し、下肢虚血マウスモデルへと静脈内投与した。体内動態評価をin vivo蛍光イメージング装置にて調べたところ、虚血部位へのペプチド修飾リポソームの標的指向性が確認された。次に診断用超音波にてICAM-1標的化ペプチド修飾リポソーム投与後の虚血部位をイメージングしたところ、ICAM-1標的化ペプチド修飾バブルリポソームの集積性は、微増であった。今後更にペプチド修飾量を増加させることで集積性の増強が期待される。 3.NOガス内封バブルリポソームの機能評価-NOガス内封バブルリポソームを虚血性疾患モデルマウスへと静脈内投与し、虚血部位への治療用超音波照射を行い、NO放出に伴う下肢部の血流を調べたところ、血管拡張に伴う顕著な血流回復が認められた。さらにNO投与部位での血管新生因子であるVEGFの発現亢進が認められた。 以上より、NOガス内封バブルリポソームは、体外からの治療用超音波照射を併用することで、疾患部位選択的なNO送達が可能となり、治療システムの構築が可能となることが示された。今後、ICAM-1標的化ペプチド修飾バブルリポソームを利用することで、より有用な治療システムの構築に繋がるものと期待される。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)