2015 Fiscal Year Annual Research Report
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15H03056
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Research Institution | Ibaraki Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
六崎 裕高 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (50550927)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 友紀 筑波大学, 医学医療系, 講師 (30431688)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 骨粗鬆症 / 内固定材料 / 線維芽細胞増殖因子 |
Outline of Annual Research Achievements |
ウィスターラットメス72匹を用いて、大腿骨髄内ワイヤー挿入後2週および4週で、押し込み試験およびマイクロCT評価を行った。その結果、Ap-FGF群において術後2週の力学強度の向上の効果が示唆された。 ウィスターラット84匹の卵巣摘出手術および66匹(卵巣摘出なし24匹、卵巣摘出後42匹)の一部への大腿骨髄内ワイヤー挿入手術を行った。大腿骨片側には未処理チタンワイヤーを挿入し、対側にはFGF のないApチタンワイヤー、あるいは、Ap-FGFチタンワイヤーを挿入し、2週間後に安楽死させた。また、10匹20肢を骨密度測定用として、髄内釘手術を行わずに大腿骨検体をDXA評価した。また、髄内釘手術を行った内の9匹18肢よりReal-time PCR測定用サンプルを採取した。DXA測定にて、卵巣摘出後24週の大腿骨において骨粗鬆症モデルが作成されたことを確認した。力学試験、SEM、マイクロCT評価およびReal-time PCRは-80度フリーザーにて冷凍保管中である。卵巣摘出後の42匹については、平成28年度に大腿骨髄内ワイヤー挿入手術を行なう予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、平成27年度はラット実験により、Ap-FGFの効果が明らかとなったので、平成28年度に予定していた骨粗鬆症モデルの作成と一部ラットの大腿骨髄内ワイヤー挿入を実施した。当初の計画より研究は進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
卵巣摘出後の42匹について、今年度に大腿骨髄内ワイヤー挿入手術を行なう予定である。また、力学試験、SEM、マイクロCT評価およびReal-time PCRによる解析を行う予定である。力学試験においては、Ap-FGFコーティングによる効果が反映される工夫が必要と考え、ワイヤーの海綿骨に接する部分にスレッド加工を施す予定である。
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Research Products
(1 results)