2017 Fiscal Year Annual Research Report
Poverty Reduction in the Area of "Sport for Development and Peace (SDP)"
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15H03071
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| Research Institution | Osaka University |
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Principal Investigator |
岡田 千あき 大阪大学, 人間科学研究科, 准教授 (40335401)
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| Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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| Keywords | 開発と平和のためのスポーツ / 貧困削減 / ホームレスワールドカップ / ポストコンフリクト / ジンバブエ / 青少年 / カンボジア |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、初年度に「貧困とスポーツ」「開発と平和のためのスポーツ」に関する研究のレビューと日本の活動の検証を行い、その成果を元に、2年目以降にジンバブエ、カンボジア、オランダ、香港について現地調査を行うことが主な目的であった。調査地は筆者が関連のある国で、貧困やホームレス事情、団体の成り立ちなどが異なる4か国を厳選した。各国において、2回～3回の現地調査を行い、関係者や裨益者への聞き取りから、貧困削減に寄与するスポーツの役割を導き出すことが目的であった。
3年目に入り、ジンバブエ、カンボジア、オランダ、香港の4か国における現地調査を行い、一部については、まとめの作業に入っている。
ジンバブエでは、予備調査、本調査を終え、共同研究者と共に学会、論文投稿での研究成果の公開を行った。
カンボジアについては、すでに終えていた予備調査と本調査（質的調査）に加えて、量的な要素を加えた大規模な聞き取りをグループ研究として行った。
オランダ、香港については、予備調査を終え、本調査に向けて準備を開始している。加えて、ノルウェーのオスロで開かれたホームレスワールドカップ大会において、関係諸国に関する情報収集を行った。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画していた4か国での現地調査について、ジンバブエでは、共同研究者の尽力によって予想以上の成果を上げることができた。カンボジアでは、現地の被調査者からの要望もあり、他の若手研究者と共に大規模な聞き取り調査を行い成功を収めた。今後、貴重なデータを成果として公開することが目標となる。研究の当初に予定していたオーストラリアが活動を休止したため、同様の条件が揃う(先進国、大会主催経験、福祉政策との関わりなど）オランダを候補として来年度の調査に向けて準備を進めている。昨年、予備調査を行った香港についても本調査に向けて準備している。
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| Strategy for Future Research Activity |
カンボジアでの調査の結果を早急にまとめ、今年度の前半に学会発表と論文投稿を行う。オランダ、香港でのフィールドワークを行い、各々について成果を発表するとともに、研究の最終年度にあたるため、複数の国々での調査結果を包括的にまとめて、何らかの形で成果として発表する予定である。
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