2018 Fiscal Year Annual Research Report
A historical study of sound, music, and society from early modern to modern Japan: focusing on the effects of global influence on local culture of northern Tohoku.
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15H03232
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Research Institution | Aomori Chuo Gakuin University |
Principal Investigator |
北原 かな子 青森中央学院大学, 看護学部, 教授 (80405943)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 啓孝 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (20803711)
武内 恵美子 京都市立芸術大学, 日本伝統音楽研究センター, 准教授 (30400518)
吉村 雅美 (吉村雅美) 日本女子大学, 文学部, 講師 (70726835)
山下 須美礼 帝京大学, 文学部, 准教授 (90523267)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 異文化接触 / グローバル化 / 音楽 / 近代移行期 / 東北 / 文化史 / 日本史 / キリスト教 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は本研究の最終年度として、これまでの研究活動を統合しまとめる活動が中心となった。以下、今年度開催したシンポジウムの概要と刊行予定著書について述べる。
<国際歴史シンポジウム>「グローバル化の中の東北と近代移行期の「音」文化」のタイトルで7月21-22日に青森中央学院大学で開催した。初日は「グローバル化の中の東北」としてハーバード大学のデビット・ハウエル教授の基調講演「津軽海峡から世界へ」と、研究分担者武内恵美子による「近世東北の楽」とした古琴演奏を行った。二日目は「近代移行期の「音」文化」についての研究報告と討論で、山下須美礼「東北のハリストス正教と音楽」、鈴木啓孝「士族の近代と東北」、武内恵美子「弘前藩と音楽」の3本の研究報告に続き、「グローバル化の中の東北と文化」についての参加者全員によるディスカッションを行なった。このシンポジウムは一般に公開し、両日合わせて約400名の参加を得た。
<刊行予定著書>「近代移行期における地域形成と音楽ー作られる伝統と異文化接触」のタイトルでミネルヴァ書房から2019年8月末に刊行予定。本研究では、プレグローバル化の状況にあった近世社会の、身分階層で異なっていた音楽の諸相や士族の近代への影響力、ハリストス正教など北からのグローバル化について明らかにしてきたが、本書では「歴史資料に音を読む」という視点を共通視座として、社会の階層によって異なっていた音楽文化が、グローバル化の中で、どう変容したか、また音楽文化がどのように世情を写したか、さらに北奥地域の音楽文化が近代日本の文化のあり方にどう影響したか、を論じた。日本史を基軸に音楽を論じるものとして、従来の日本史および文化史研究に新たな視点を投じるものと考えている。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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