2016 Fiscal Year Annual Research Report
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15H03326
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
平岩 俊司 関西学院大学, 国際学部, 教授 (10248792)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星野 昌裕 南山大学, 総合政策学部, 教授 (00316150)
崔 慶原 九州大学, 韓国研究センター, 准教授 (00637382)
礒崎 敦仁 慶應義塾大学, 法学部(日吉), 准教授 (40453534)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 北朝鮮 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、北朝鮮外交に関する資料を可能な限り収集したうえで、重要性の観点から選別し、それらに的確な解題を付すことで、北朝鮮外交論の見取り図を示そうとするものである。 二年目となる平成28年度においても、研究会合の開催と緊密な連絡体制によって本研究プロジェクトの方向性について再確認し、個別研究の進捗状況を報告することで共同研究としての整合性を保つよう努めた。 北朝鮮外交に関する資料の所在確認を進め、北朝鮮研究者、関係者より意見聴取を行った。わが国で入手可能な北朝鮮関連資料はもちろんのこと、米国の研究機関等で資料の所在を詳細に確認し、各国の北朝鮮研究者等より意見聴取を行った。 文献資料の所在を整理し、検証することは当然のことながら、それを補完しうる証言の収集も本研究プロジェクトは無視しない。二年目においても、各地への出張を通じて北朝鮮外交研究に有益と考えられる元外交官などへの聴き取り調査を行った。それにより、資料の精査のみでは分かりえない文献の重要度を測るとともに、その背景説明が可能となる。 さらに、時期区分の再検討を継続した。第二次世界大戦の終焉から現在までを、北朝鮮国内の変化によって暫定的に7つの時期に区分することが妥当だとの結論に近づきつつある。この検討過程は、膨大な資料群から重要資料を選定するのにも有益なものとなる。 研究は途上であるが、成果は積極的に著書や論文の刊行、学会発表等の形で公表するよう心掛けた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国外出張、資料収集、研究成果の公表など概ね実施計画通りに進展できたと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度となる平成29年度には、1)これまでに収集した北朝鮮外交に関する膨大な資料から、解題を付すべき重要度の高いものを選定する、2)選定された資料に基礎的な解題を付す、3)研究成果は、個別研究として発表するほか、公開セミナーを通じて広く社会に還元する、ことを主たる課題とする。
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Research Products
(9 results)