2017 Fiscal Year Annual Research Report
経済理論の大衆化から経済政策の形成へ:テキストマイニングを応用した実証研究
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15H03330
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
下平 裕之 山形大学, 人文社会科学部, 教授 (30282932)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小峯 敦 龍谷大学, 経済学部, 教授 (00262387)
福田 進治 弘前大学, 人文社会科学部, 教授 (00322925)
古谷 豊 東北大学, 経済学研究科, 准教授 (00374885)
舩木 恵子 武蔵大学, 総合研究所, 研究員 (00409369)
本郷 亮 関西学院大学, 経済学部, 教授 (80382589)
松山 直樹 兵庫県立大学, 経済学部, 准教授 (80583161)
金井 辰郎 東北工業大学, ライフデザイン学部, 教授 (90332022)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 経済理論 / 大衆化 / テキストマイニング / 実証研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度1年間で3回の経済思想研究会を開催した。平成29年度の研究実績として、テキストデータ解析手法の検討、資料の分析・収集、研究成果の刊行、国内外における学会報告を挙げることができる。 1 解析手法の検討:次年度に計画されている過去の新聞記事等のテキストデータ解析の準備として、2000年代の過去10年間における社会・経済問題に関する新聞記事の解析を行い、大量のテキストデータを扱う場合の課題や効果的な分析手法について検討を行った。 2 資料の分析・収集:経済思想研究会において各研究者が分担し、主要な経済学者の一次文献・未公刊資料等の収集、テキストデータ化、分析を行った。 3 研究成果の刊行・学会報告:ベヴァリッジ『自由社会における完全雇用』に関するテキストマイニング分析に関する論文等を刊行した。また研究代表者・分担者がそれぞれ国内、海外において本研究テーマに関連した学会報告を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画書においては、本年度は著名な経済理論の原典の収集・解析を行うこととしていたが、経済思想研究会における資料の検討が進んでいるとともに、次年度の課題である新聞記事や議会報告書等の分析のための準備にも着手したことから、本研究課題はおおむね順調に推移していると判断できる。
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Strategy for Future Research Activity |
30年度は、通俗化された経済思想の政策過程にどのように反映されたかを探る第一段階として、29年度に検討した大量のテキストデータを解析する手法を19世紀の新聞記事・議会報告等に適用し、政策過程への影響を分析できる有益なデータを得ることができるかどうかを検討する。また最終成果を書籍として出版するための準備作業を進める。
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Research Products
(8 results)