2017 Fiscal Year Annual Research Report
Economic Analysis on competition policy and vertically related markets
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15H03349
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
松島 法明 大阪大学, 社会経済研究所, 教授 (80334879)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
海老名 剛 明治大学, 商学部, 准教授 (00579766)
北村 紘 京都産業大学, 経済学部, 准教授 (30582415)
篠原 隆介 法政大学, 経済学部, 准教授 (40402094)
水野 倫理 神戸大学, 経済学研究科, 准教授 (60589315)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 競争政策 / 産業組織 / 垂直取引 / 応用ミクロ経済学 |
Outline of Annual Research Achievements |
寡占市場における競争政策に関連する研究を行った。定期的な研究会開催により、有益な指摘や新たな知見を得ることができた。研究会で報告された研究代表者の研究を2つ紹介する。Supplier encroachment and retailer R&Dでは、独占川上企業と独占川下企業で構成される市場を設定し、川下企業が効率性改善投資を行えることを仮定した。この下で、川下企業の努力水準を確認した後で川上企業が川下市場に直接販路を開設するか否か決定できる状況を分析した。その結果、直接販路の効率性が高い場合には均衡経路上で直接参入は実現せず、直接販路開設の選択肢が川下企業の努力を引き出して産業全体の効率性が改善することを明らかにした。これをディスカッションペーパー(ISER-DP 1027)として発行した。Competitive personalized pricing with sophisticated consumersでは、研究代表者も関わったManagement Scienceに受理された論文を拡張し、水平差別化財を作る2社が過去の購入履歴に基づいた消費者ごとの価格差別を行える状況を分析した。各企業は、既存顧客に対して個別価格を提示できるが、新規顧客に対しては別の均一価格を提示する。一部の消費者が過去に買った企業が提示する個別価格を回避して新規顧客向け価格を選択できる場合、このような消費者が存在しない場合より価格競争が緩和される可能性があることを明らかにした。これをディスカッションペーパー(ISER-DP 1023)として発行した。これら以外にも競争政策に関連する研究に取り組み、その中で、Exclusive contracts with complementary inputs(北村紘、佐藤美里の各氏との共著)がIJIOに公刊された。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(15 results)