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2015 Fiscal Year Annual Research Report

学術的知識の導入が企業におけるイノベーション創出に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 15H03377
Research InstitutionNational Graduate Institute for Policy Studies

Principal Investigator

隅藏 康一  政策研究大学院大学, 政策研究科, 准教授 (80302793)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 齋藤 裕美  千葉大学, 法経学部, 准教授 (60447597)
伊藤 裕子  国立研究開発法人科学技術振興機構, その他部局等, 研究員 (20360711)
永野 博  政策研究大学院大学, 政策研究科, 非常勤講師 (80463967)
Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywordsイノベーション / 産学連携 / 学術的知識 / 技術経営
Outline of Annual Research Achievements

大学・公的研究機関の学術研究によって生み出された学術的知識が企業における研究開発やイノベーション創出にどの程度貢献しているか、という本研究の課題について、先行研究の調査・体系化を行った。このテーマに関連して研究代表者・分担者がこれまでに実施した調査研究の整理とデータ・分析手法の再検討も行った。また、学術的知識を踏まえた医薬品開発に関する国内外の状況、業種を問わず非上場企業も含む各企業の年次業績、特許出願に記された学術的知識等について、どのようなデータを分析に用いることができるかを検討し、これらに関連するデータ分析の知見を有する専門家を招いて意見交換会を行った。
次に、企業の研究者が、学術的知識を活用してどのような態様でイノベーションを実現しているかを把握するためのアンケート調査を行うため、質問項目を検討した。特に、以下のような点が明らかになるよう留意した。回答者(研究者)が自社内で携わる研究開発において、国内および国外の大学・公的研究機関から知識を導入したことがあるか否か、また、その知識導入の頻度。国外の大学・公的研究機関から知識を導入している場合、どこの国の機関か。回答者が自社内で携わる研究開発において、どのような方法で国内および国外の大学・公的研究機関からの知識を導入しているか、また、それが研究開発およびイノベーションに役立っているか。回答者の経験から、自社内での研究開発やイノベーションに役立った学術的知識は、どの段階において役立ったのか。回答者の経験から、学術的知識を導入しなかったとしたら生み出され得なかったイノベーションは何割程度か、など。
加えて、学術的知識がイノベーションを通じた社会実装にどのように活かされているのかについての定性的な事例研究として、ドイツの医療イノベーションに着目し、状況を調査した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

大学・公的研究機関の学術研究によって生み出された学術的知識が企業における研究開発やイノベーション創出にどの程度貢献しているか、という本研究の課題について、研究代表者・分担者がこれまでに実施した調査研究の整理とデータ・分析手法の再検討も含めて、先行研究の調査・体系化を行うことができた。また、どのようなデータを分析に用いることができるかを検討し、理解を深めることができた。
企業において研究開発・イノベーション創出を行っている研究者を対象として、業種横断的に、大学・公的研究機関における学術的知識の導入の態様について尋ねるためのアンケート調査を実施するために、これまで質問項目を検討するなどの準備段階を実施してきた。調査自体は2016年度に実施されることとなる。
また、学術的知識がイノベーションを通じた社会実装にどのように活かされているのかについての定性的な事例研究として、ドイツの医療イノベーションに着目し、状況を調査することができた。

Strategy for Future Research Activity

企業において研究開発・イノベーション創出を行っている研究者を対象として、大学・公的研究機関における学術的知識の導入の態様について尋ねるための業種横断的なアンケート調査については、精緻な分析を行うためには、十分な回答サンプル数を確保することが課題であり、先行者のノウハウを集積・検討して実施する必要がある。
また、複数の先行研究から、医薬品製造業は他の業種よりも学術的知識と市場化される研究成果のつながりが密接であることが明らかになっている。そのため、医薬品製造業にフォーカスしたアンケート調査を実施することにより、学術的知識と市場との距離が近い業種において、学術的知識がどのような態様でイノベーションに活用されているかを把握することができる。また、医薬品製造業については、製造販売にあたって承認が必要となるため、市場に出された研究開発成果のデータを体系的に取得できるというメリットもある。こうした市場化された研究成果に携わった研究者に対し、アンケート調査あるいはインタビューを行うことによって、医薬品製造業における学術的知識の研究開発・イノベーション創出への活用について、調査・分析する。

  • Research Products

    (4 results)

All 2015

All Presentation (4 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results,  Invited: 1 results)

  • [Presentation] 新規医薬品創出への大学基礎研究の貢献:国際比較を中心として2015

    • Author(s)
      齋藤裕美・隅蔵康一
    • Organizer
      日本知財学会第13回年次学術研究発表会
    • Place of Presentation
      東京大学(東京都文京区)
    • Year and Date
      2015-12-05 – 2015-12-06
  • [Presentation] 医薬品の開発過程の実証的考察:疾患領域・技術に着目して2015

    • Author(s)
      齋藤裕美・隅蔵康一
    • Organizer
      研究・技術計画学会第30回年次学術大会
    • Place of Presentation
      早稲田大学(東京都新宿区)
    • Year and Date
      2015-10-10 – 2015-10-11
  • [Presentation] 日本の製薬企業における開発過程:実証的考察2015

    • Author(s)
      齋藤裕美・隅蔵康一
    • Organizer
      日本機械学会2015年度年次大会
    • Place of Presentation
      北海道大学(北海道札幌市)
    • Year and Date
      2015-09-13 – 2015-09-16
  • [Presentation] The Commercialization of Bio-Science2015

    • Author(s)
      Koichi Sumikura
    • Organizer
      J-FIT Conference “New Approaches for the Promotion of Innovation, Science and Technology:Bridging Japan and San Diego”
    • Place of Presentation
      UC San Diego(USA)
    • Year and Date
      2015-05-19
    • Int'l Joint Research / Invited

URL: 

Published: 2017-01-06  

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