2015 Fiscal Year Annual Research Report
21世紀グローバル社会における東アジア型福祉関連QOLのプロモーション基礎研究
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15H03438
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
黒木 保博 同志社大学, 社会学部, 教授 (20121593)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中嶋 和夫 吉備国際大学, 保健福祉研究所, 客員研究員 (30265102)
近藤 理恵 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (60310885)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 東アジア圏 / 福祉関連QOL / 測定尺度開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初の「研究の目的」「研究実施計画」に基づき、調査研究に取り組んだ。量的調査研究では日本国内の地域住民を対象にした「社会福祉関連QOLをエンドポイントとする政策評価に関する調査研究」を実施した。研究分担者:中嶋、連携協力者:呉、桐野、矢嶋、による本調査研究では、保育所・幼稚園・認定こども園、計23か所を利用している児童の保護者を調査対象にした。調査期間は2015年10月7日から12月6日に実施した。調査実施に当たっては、同志社大学倫理委員会の承認を得た。調査票は23か所の機関責任者が保護者に配布し回収した。内訳は、3,360名(大都市1,000名、中都市1,000名、小都市1,360名)であり、回収数は1,777名(大都市434名、中都市444名、小都市899名)であった。調査内容は、次世代育成支援対策推進政策における「事業評価」23項目、「施設評価」7項目、「政策評価」4項目、「生活の質」12項目であった。なお、韓国でも厳基郁教授(群山大学)の協力を得ることができたことから、調査実施を1年前倒して実施した。同じ調査内容を翻訳し、同様の配布数での実施し、現在分析中である。 質的調査研究では、「子どもの貧困問題とその対策・支援のあり方」をテーマにして、8月イギリス・ロンドン市での諸機関インタビュー調査(責任者黒木、研究分担者:近藤)、12月の韓国ソウル市での諸機関インタビュー調査(責任者黒木、研究分担者:近藤)、さらに2016年2月のフランス・パリ市での諸機関インタビュー調査(責任者:黒木)を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究課題を量的調査研究と質的調査研究に分けて取り組むことができた。それぞれ予定していた多くの研究分担者、連携研究者に携わってもらったこと、また調査結果からもこのような進捗状況であると自己点検し、評価を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は量的調査研究では、日本・韓国での調査を踏まえて、台湾での調査を計画している。また質的調査研究では、アメリカの研究協力者を得て、アメリカ合衆国ワシントンD.C.でのインタビュー調査を計画している。また6月下旬開催の国際ソーシャルワーク会議への参加と課題シンポジウム発表を予定している。
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