2017 Fiscal Year Annual Research Report
光周波数同期伝送系における多値数適応QAM信号ホモダイン検波方式の研究
Project/Area Number |
15H04009
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
古賀 正文 大分大学, 理工学部, 教授
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Project Period (FY) |
2015 – 2017
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Keywords | 光ホモダイン検波 / 偏波多重 / 多値QAM信号 / コヒーレント光通信 / マルチコア光ファイバ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は, 光多値QAM信号のホモダイン同期検波を可能にすることによって, ディジタルコヒーレント技術における周波数オフセット・位相推定に関する処理を不要にしてディジタル信号処理負荷軽減を図るとともに, 位相感応増幅器における励起光位相再生技術を確立することを目的としている. ディジタルコヒーレント技術ではすでに偏波多重信号にも対応している. このため偏波多重信号に対してもコスタスループによりホモダイン同期検波が可能であることを40Gbps偏波多重QPSK信号の20km伝送実験によって実証した. Back-to-Backではあるが偏波多重16QAM信号のホモダイン同期検波にも成功している. 光ファイバ伝送技術として, 近年注目されているマルチコアファイバを用いた位相共役信号光同時伝送において受信信号を幾何平均合成することでハイパワー信号による非線形歪を軽減する手法を考案した. 本手法により1コア送信より3dB以上のQ値回復を実現した. これは2コアで別信号を送信する以上の伝送容量の確保を意味する. 中継技術として再注目されている位相感応増幅(PSA)においても研究協力者とともに光位相同期(OPLL)技術を適用し, 成果を得ている.
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