2015 Fiscal Year Annual Research Report
嗜好解析に基づくトラヒック予測及び統合環境認知によるユーザセントリック無線通信
Project/Area Number |
15H04010
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
大槻 知明 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (10277288)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 威生 電気通信大学, 先端ワイヤレス・コミュニケーション研究センター, 教授 (10327710)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 皮肉 / 感情 / Twitter / データベース / 環境認知 / 通信路状態情報 / 中継器 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は,ユーザのコンテンツ要求やSNSでの書き込み等を解析し,ユーザの行動・嗜好を把握することを目的として,Twitterのつぶやきから,トピックに対するユーザの嗜好を高精度に抽出する手法に着目した.そして,新たな特徴量を定義することで,人間でも識別が難しい皮肉を高精度に検出する技術を開発した.さらに,この皮肉を検出する技術を用いて,人の感情を高精度に検出する技術を開発した. 一方,学習アルゴリズム及びデータベース連携環境認知技術の研究についての検討として,平成27年度は,環境認知の要素技術となるセンシング及び環境変化検出に関する検討を行った.に無線環境のデータベース化を考慮して,プライマリ信号がONとなっている区間を切り出すため遷移点を抽出する手法の検討を行った.ここでは,アルゴリズムとしてCUSUM アルゴリズムとGLR アルゴリズムという2つの抽出法をもとにした検出精度向上法の検討を行った.加えて,観測したデータをクラスタリングする手法に関しての検討を行った.無線環境を指し示す通信路状態情報が無線中継局により意図的に偽装された場合を想定し,最適理論に基づく偽装モデルの導出と安さらに,実際にデータをやり取りする際に重要な安全性を考慮し,安全性の高い無線中継を利用した通信法を確立した.無線環境を指し示す通信路状態情報が無線中継局により意図的に偽装された場合を想定し,最適理論に基づく偽装モデルの導出と安全性の高い無線中継を利用した通信法を確立した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年度は,ユーザのコンテンツ要求やSNSでの書き込み等を解析し,ユーザの行動・嗜好を把握することを目的として,Twitterのつぶやきから,トピックに対するユーザの嗜好を高精度に抽出する手法に着目した.そして,新たな特徴量を定義することで,人間でも識別が難しい皮肉を高精度に検出する技術を開発した.さらに,この皮肉を検出する技術を用いて,人の感情を高精度に検出する技術を開発した.当初は,webの書き込みなどへの拡張も検討したが,精度改善や学習アルゴリズム改変に時間を要したため,そこには至っていないが,皮肉検出や,それを用いた感情識別では高い精度を達成しており,おおむね順調に進展している.
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Strategy for Future Research Activity |
上記したように,課題1:ユーザ嗜好及び行動解析に基づくトラヒック予測の研究,課題2:学習アルゴリズム及びデータベース連携環境認知技術の研究,ともにおおむね順調に進んでおり,このまま予定通り進める予定である.また,それらを考慮したQoE (Quality of Experience)改善のための無線資源配分アルゴリズムについての検討も,予定通り進める予定である.
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