2018 Fiscal Year Annual Research Report
Study on amplification mechanisms of coastal hazard due to tsunami or storm surge combined with high-frequency wave components
Project/Area Number |
15H04046
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
田島 芳満 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20420242)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下園 武範 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (70452042)
佐藤 愼司 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (90170753)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 津波 / 高潮 / 高波 / ハザード / 波の重合・干渉 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度までの研究において、津波と波が重合する場を再現する実験装置の開発と、その基礎実験、非線形分散波方程式に基づく解析手法を構築した。さらに短周期波成分には位相平均型の波浪モデルを用いる計算効率の高いハイブリッド型の数値モデルへと拡張した。また、高波・高潮氾濫災害の調査を行い、その結果見られたリーフ上で局所的に氾濫が集中する特性に着目し、水理実験を通じて高波に加え長周期変動成分がリーフ上における水位上昇に大きく影響を及ぼしていることを定量的に分析した。 本年度は、構築したハイブリッドモデルを昨年度に実施したリーフ地形に対する実験条件に適用してその妥当性を検証した。さらに同モデルをサモアのFaleoloおよびフィジーのSuvaに適用した。特にサモアにおいては1991年に来襲したサイクロンValによるFaleoloにおける氾濫被害の再現計算を行い、Faleoloにおける氾濫被害においても、長周期変動成分による水位の増大が大きく影響を及ぼしていた可能性が高いことを示した。また、ベトナム・ハイフォン湾で見られた潜堤上のブロックが被災事例にもモデルを適用し、そのメカニズムを実験と構築したモデルにより検証した。次に確率台風モデルを構築して南太平洋島嶼国における仮想サイクロンを無数に発生させることにより、サイクロンValによるFaleoloでの氾濫災害の再現確率の推定を試みた。最後に同手法を北西太平洋にも拡張し、2018年台風21号および24号における大阪湾周辺部における浸水被害の再現期間を推定するとともに、台風接近時における任意時刻までの観測値に基づき以後の台風を確率台風モデルを用いて無数に生成することにより、台風接近時における湾内の各地点において発生し得るハザードの確率別推定手法を構築し、その適用性を示した。
|
Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(6 results)