2017 Fiscal Year Annual Research Report
炭酸塩天然コンクリーション形成に学ぶ透水性空隙・亀裂シーリングへの応用研究
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15H04224
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
吉田 英一 名古屋大学, 博物館, 教授 (30324403)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南 雅代 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 准教授 (90324392)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 球状コンクリーション / 再現実験 / シーリング |
Outline of Annual Research Achievements |
球状炭酸塩コンクリーションの成因について、これまでのツノガイコンクリーションの他に、北海道および愛知県師崎のコンクリーション、また海外のイギリスおよびニュージーランドの大型コンクリーションについて、詳細な分析調査を行い、その形成速度が非常に早く、また統一的な評価手法でその生成速度を見積もることができることを明らかにした。 これら調査結果に基づいた再現実験においては,海水と腐食酸(-COOH)を基本とした炭酸カルシウムの拡散に伴う沈殿形成実験を行うための実験条件を精査し、初期的な実験を開始した。その結果として、実験後の反応生成物中に,炭酸カルシウムの微小結晶が成長していることの確認もできた.実験後の解析は,名古屋大学大学院環境学研究科ES館に設置されているコンクリート構造解析実験室で行った.実験室は恒温状態が維持でき,また湿度管理も整っていることから,海底下あるいは地層中に埋没した状態で形成された炭酸塩天然コンクリーションの環境条件の再現が基本的に可能である.また、これらの実験条件下で行った結果の確認については,偏光顕微鏡,走査型電子顕微鏡(SEM)およびエックス線マイクロプローブ分析器(EPMA)等の微小領域の鉱物観察が可能な機器を用いて分析を行った.そして,試験期間や用いた試験溶液,Ca濃度と形成された人工コンクリーションの量や形態から,その形成速度を定量し,モデル化のための基本パラメータの確認を行った.
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)