2017 Fiscal Year Annual Research Report
Generation of individualized cancer immuno-therapy independent of HLA-haplotypes
Project/Area Number |
15H04308
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
岸 裕幸 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 准教授 (60186210)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小澤 龍彦 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 助教 (10432105)
村口 篤 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 名誉教授 (20174287)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | HLAハプロタイプ / 腫瘍浸潤リンパ球 / TCR |
Outline of Annual Research Achievements |
T 細胞の反応を応用したがんの免疫学的治療においては、T 細胞の応答がHLA のハプロタイプに拘束されるために、治療の対象は、日本においては主にHLA-A24 やHLA-A2 を持つ患者に限定され、それ以外のHLA ハプロタイプを持つ患者は、治療や研究の対象から外されてきた。本研究では、HLA のハプロタイプに関係なく、がんに特異的なT細胞受容体(TCR) を、迅速に・確実に取得・作製する技術を確立し、これまで対象から外されてきた、HLA-A24 あるいはA2 以外のハプロタイプを持つがん患者に対する治療戦略を構築することを目的とした。我々は、これまでに、単一T細胞からTCR cDNAを高効率で取得する方法を開発してきた(Kobayashi et al., Nat Med, 2013; Hamana et al., BBRC, 2013)。この方法を用いて、各種がん患者の腫瘍浸潤リンパ球の中のCD137+PD-1+ CD8+ T細胞のTCRレパトアを解析したところ、同じTCRα鎖β鎖を発現しているクローナルに増殖しているT細胞集団が見つかった。これらのT細胞が腫瘍特異性を示すかを検証するために、マウスのメラノーマ細胞(B16F10)を皮下に移植した担癌モデルマウスを作製し、腫瘍に浸潤したCD137+(PD-1+) CD8+ T細胞のTCRレパトアを解析した。ヒトサンプルと同様にクローナルに増殖している細胞集団が観察され、これらのTCRの主なものin vitro, in vivoにおいて抗腫瘍活性を示した。この結果より、単一細胞解析技術を用いことで、腫瘍浸潤T細胞の中から抗腫瘍活性を示すTCRをMHC、抗原に依存せずに取得できることが示された。今後、本技術のヒトへの応用が期待される。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(16 results)
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[Journal Article] Identification of Tumoricidal TCRs from Tumor-Infiltrating Lymphocytes by Single-Cell Analysis.2018
Author(s)
Shitaoka K, Hamana H, Kishi H, Hayakawa Y, Kobayashi E, Sukegawa K, Piao X, Lyu F, Nagata T, Sugiyama D, Nishikawa H, Tanemura A, Katayama I, Murahashi M, Takamatsu Y, Tani K, Ozawa T, Muraguchi A.
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Journal Title
Cancer Immunol Res
Volume: 154
Pages: 58-65
DOI
Peer Reviewed
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