2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of cancer immunotherapy using tumor-associated antigen-derived long peptides and liberation from immune suppression mediated trough IL-6 signaling
Project/Area Number |
15H04311
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
西村 泰治 熊本大学, 生命資源研究・支援センター, シニア教授 (10156119)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
入江 厚 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 講師 (30250343)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 腫瘍免疫 / がん免疫療法 / 腫瘍関連抗原ペプチド / 細胞傷害性T細胞 / ヘルパーT細胞 / 免疫抑制 / IL-6 シグナル / HLA |
Outline of Annual Research Achievements |
既に我々は、新規がん精巣抗原に由来し日本人で頻度が高いHLAクラスⅡ分子により提示され、Th細胞を活性化できる長鎖ペプチドを多数同定して来た。このような長鎖ペプチドのうち、CTLが認識する短鎖ペプチドを内包するものについて、これらを単にヒト樹状細胞に負荷しても、CTLへの短鎖ペプチドのCross presentationは観察されなかった。そこで内容物をエンドソームから細胞質へ効率良く送達できる、低pH感受性ポリマーで修飾されたリポソームに長鎖ペプチドを包埋し、これを樹状細胞に負荷してCross presentationの有無を検討した。しかし、従来の長鎖ペプチドでは奏功したが、今回対象とした長鎖ペプチドについては、残念ながら効果は認められなかった。 我々は従来の研究により、担がんマウスにおいて増加するミエロイド系細胞が産生するIL-6が、がん抗原特異的Th1細胞の分化を抑制することにより、CTLを介した腫瘍免疫を抑制することを発見した。今年度は担がんマウスのミエロイド系細胞の膜表面より遊離した、 IL-6 受容体(sIL-6R)とIL-6複合体を介したシグナルに起因する、CD4+T細胞におけるC-Mafの発現増加がTh1細胞の分化を抑制することを明らかにした。さらに口腔癌患者では健常人と比較して、血清IL-6およびsIL-6Rの濃度が増加し、血清sIL-6Rが高値を示す患者では、ミエロイド系細胞表面におけるIL-6Rの発現が減少していることを観察した。また口腔癌患者のCD14+ミエロイド系細胞が分泌するIL-6/sIL-6Rが、ヒトCD4+T細胞からのTh1細胞の分化誘導をc-Mafの発現増強を介して、抑制していることを発見した。つまり、がん患者でも担がんマウスと同様の機序により、IL-6/sIL-6Rシグナルを介してTh1細胞の分化が抑制されていることを明らかにした。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Presentation] Identification of bladder cancer-associated cancer-testis antigens-derived long peptides encompassing both CTL and promiscuous HLA class II-restricted Th cell epitopes2018
Author(s)
Nishimura Y, Tsuruta M, Ueda S, Poh Yin Yew PY, Fukuda I, Yoshimura S, Kishi H, Hamana H, Hirayama M, Yatsuda J, Irie A, Senju S, Yuba E, Kamba T, Eto M, Nakayama H
Organizer
The American Association for Cancer Research (AACR) Annual Meeting 2018
Int'l Joint Research
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