2015 Fiscal Year Annual Research Report
骨髄腫細胞標的sgRNA薬と微小環境標的薬剤の併用による新たな骨髄腫治療法の開発
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15H04313
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Research Institution | Nigata University of Phermacy and Applied Life Sciences |
Principal Investigator |
梨本 正之 新潟薬科大学, 公私立大学の部局等, 教授 (30228069)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 定夫 新潟薬科大学, 薬学部, 教授 (40242408)
高橋 益廣 新潟大学, 医歯学系, 教授 (90179531)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 核酸治療 / 多発性骨髄腫 / 血液がん / マクロファージ / がん微小環境 / gene silencing / sgRNA |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は、sgRNAを用いる新たな遺伝子発現抑制法であるTRUE gene silencing法を多発性骨髄腫に応用し、患者を寛解・治癒に導くことができるsgRNA薬を発見することを長期目標としている。我々は、既に骨髄腫細胞株に効率よくapoptosisを誘導する7つのsgRNA薬を見出しており、本研究は次の3つを目的とする。(1) 骨髄腫患者から得られた新鮮骨髄腫細胞に対する、このsgRNA薬のapoptosis誘導能を試験する。(2) sgRNA薬スクリーニングシステムを用いて、マクロファージ(MΦ)をM1状態に遷移させるsgRNAを見出す。(3) このMΦ標的sgRNA薬と骨髄腫細胞標的sgRNA薬の併用による、MΦ共存下における骨髄腫細胞へのapoptosis誘導をin vitroおよびin vivoで試験する。 平成27年度は、約60種類のheptamer型sgRNA からなるライブラリーをスクリーニングし、ヒトの腫瘍関連M2 MΦをM1状態に遷移させるsgRNAを見出す研究を実施した。ヒトU937およびTHP-1細胞を分化誘導剤TPAで刺激し、MΦ様細胞に分化させ、これらの細胞を用いてsgRNAライブラリーのスクリーニングを行った。sgRNA存在下において培地中に分泌されたIL-10あるいはIL-12の量をELISA法にて測定した。その結果、sgRNA H15540がMΦ様U937細胞のIL-10分泌量を減少させ、H15860がIL-12分泌量を増加させることを見出した。また、sgRNA H1、H5462、H15860はMΦ様THP-1細胞のIL-12分泌量を増加させた。これらの結果から、sgRNA H1、H5462、H15540、H15860は、M2 MΦをM1状態に遷移させる可能性があることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成27年度に予定されていた、「骨髄腫患者から得られた新鮮骨髄腫細胞に対する有効sgRNA薬のapoptosis誘導能を試験する」ことが、適当な骨髄腫患者が見つからず実施できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は、計画に従って「MΦ標的および骨髄腫細胞標的sgRNA薬併用in vitro試験」を実施する。また、平成27年度に実施できなかった「新鮮骨髄腫細胞に対する有効sgRNA薬のapoptosis誘導能試験」も行う予定である。
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Research Products
(4 results)